iOSやmacOSの進化が見えた! 「WWDC21」特集 第2回
【WWDC21速報】iOS 15はFaceTimeを大幅強化 ブラウザからの参加やコンテンツの共有に対応
2021年06月08日 04時40分更新
7日(現地時間)からオンラインで開催されているアップルの開発者向けイベント「WWDC21」。基調講演で最初に紹介された「iOS 15」では、「Staying connected」として、ステイホームの環境下で需要が増えたであろう「FaceTime」の機能強化について、多くの時間が割かれた。
まず話題になりそうなのが、ウェブブラウザーからのアクセスに対応したこと。これにより、アップル製デバイスに限らず、AndroidやWindowsなどの他社製OSでも動作が可能になった。
また、コミュニケーションの強化のために、「SharePlay」「Share with You」といった機能が追加されている。SharePlayは、FaceTimeでつながったユーザーと、音楽・テレビなどのコンテンツやスマホの画面などを共有できるというもの。同じ音楽をリアルタイムで同時に楽しみつつ、メッセージをやり取りができる。「Share with You」は、たとえば音楽アプリの選曲リスト、写真アプリのアルバムといったものを、やはりFaceTimeを通じて共有する。ともに新たに用意されたAPIを用いることで、サードパーティ製アプリでも実装できる。
デジタルウェルビーイングを意識した機能も目立つ。通知はデザインを一新。「Do Not Disturb」を選ぶと無視できるようになったり、重要なものを一番上に表示したりと、状況に合わせての使い方が可能に。また「Focus」は「パーソナル」や「ビジネス」など、自分の状況に合わせてスマホの動作モードを変更できるというもの。たとえば「パーソナル」では家族からのメッセージだけ表示したり、iPhoneのホーム画面そのものを切り替えたりできる。
「Live Text」はカメラで表示中の被写体だけでなく、iPhoneで表示した画像や写真に含まれるテキストを認識して、そこからキーワード検索や電話をかけるなどの操作ができる。しかし、対応言語に「日本語」は含まれず。マップアプリの進化についても、横断歩道や写真を非常に詳細に表現したり、高速道路のインターチェンジが3Dで描かれたりするが、こちらも引き続き日本は含まれない。拡張現実によるナビ機能もアメリカの一部都市に限られる。
このほかWalletアプリでは、すでに発表されている自動車のキーとしての利用のほか、対応したホテルでのカードキー代わりにも(ハイアットホテルなど1000以上の施設で対応する)。また、運転免許証などのIDカードの取り込みも可能になるが、このあたりもまずは米国内でのスタートだろう。
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