Core i7-1195G7とCore i5-1155G7
インテルが第11世代Coreの追加モデルでRyzen 5000シリーズを撃破、NUC 11 Extreme Kitもチラ見せ
2021年05月31日 11時30分更新
Microsoft SQ2やM1にもけん制を入れるインテル
なお、説明会ではAMDのみならず、ARMベースのCPUに対してもけん制する一幕があった。まずは「Core i5-1135G7」を採用する「Surface Pro 7+ LTE」と、Qualcomm製のMicrosoft SQ2を搭載する「Surface Pro X」の比較スライドを紹介する。
Microsoft SQ2搭載Surface Pro Xは数多くのシーンでCore i5-1135G7搭載Surface Pro 7+に負けている。x86動作の一部アプリがインストールできない点はもちろん、なにかと高価であまり売れていない印象があるARM×Windows PC。ゆえに、個人的にはなにもこんなに露骨に比較せずとも……とは思うものの、インテルとしてはこちらも忘れてはいけない競合ということなのだろうか。
ちなみに、筆者としては現在第11世代Coreプロセッサー搭載Surface Pro 7+は法人向けのみの販売なので、早くコンシューマー向けでも発売していただきたいところ。もちろん、未発表の「Surface Pro 8」でも大歓迎だ。
そして当然、ARMベースのCPUということでM1搭載MacBookにもけん制している。こちらでは、MacOSそのものの弱点と言ってもいい、ゲーミングPCとして不十分な点などを突きつつ、Windows PCの多様性をアピールしている。肝心の性能比較がなかった点はややモヤっとするものの、言わんとしたいことはわからないでもない。
最後に、先日発表済みの第11世代Core Hプロセッサーの最上位「Core i9-11980HK」(8コア/16スレッド、最大5GHz)と競合の性能比較スライドも最新版も更新されていたので、「NUC 11 Extreme Kit」など最新の採用PCのチラ見せとあわせて、ご覧いただきたい。
※2021年5月31日13時15分更新:COMPUTEX 2021における基調講演のYouTube動画を追記。