サブマシンとしての使用に適した性能を持つ
お手頃価格で買えるレノボの10.1型2in1ノートPC<IdeaPad Duet Chromebook>がテレワークにオススメな理由
リーズナブルなレノボのChromebook
<IdeaPad Duet Chromebook>がオススメ
リモートワークを多くの企業が導入するようになって、早くも1年が過ぎた。個人的な見解としては、新型コロナウイルスの流行が将来的に収束するかどうかにかかわらず、リモートワークという労働形態は、(業種にもよるが)従来型の働き方を置き換えるかたちで、主流の働き方になると考えている。
リモートワークにおいてはコミュニケーションの問題がしばしば起こるといわれているものの、リモートワーク時にチームメンバーと連絡をとるための、オンライン会議システムやチャットツールはこの1年でかなり普及したし、「新型のコミュニケーション」に、人々がいま以上に慣れてゆくことで、いずれは遠隔コミュニケーションにおける問題のほとんどが解消されるだろう。
業務で使うデバイスの見直しや追加といったことも、テレワーカーがより快適なリモートワーク環境を実現するために、重要なことかもしれない。そこでオススメしたいのが、「Chromebook」という選択肢。本稿で紹介するのは、レノボ・ジャパンの10.1型2in1ノートパソコン<IdeaPad Duet Chromebook>だ。リーズナブルな価格ながら、リモートワーク時代の働き方にフィットする使用感を持つ有力モデルである。
リモートワーク時代にフィット!
タブレットとノートパソコンを自由に行き来できるフレキシブル性
なぜリモートワークで使うデバイスとしてChromebookをオススメしたいのか。まずはその理由を明らかにしよう。はじめに説明しておきたいのが、私がオススメしたいのは、今使っているノートパソコンの完全な置き換えというよりは、サブマシンとしての使用という点だ。
改めてChromebookの特徴をさらっておくと、以下のようになる。
- Chrome OSを採用し、基本的にスタンバイ状態で使うことが想定された使用感(速い)
- 事務作業や資料の作成に必要十分な処理性能を持ちながら、多くのWindowsノートパソコンなどと比較してリーズナブルであること(高コスパ)
- Google Drive上にデータを保存する使い方がスタンダードで、かつ、すべての処理はサンドボックス内で実行するため、構造的に、悪意のある攻撃を受けにくい(安全)
すばやく立ち上がって、すぐに作業ができるという特徴は、オンタイムとオフタイムの境界線が弱まるリモートワーク時に最適だし、買いやすい価格は、いま使っているデバイスに加えるかたちで購入するサブマシンとして最適だ。かつ、構造的に悪意のある攻撃を受けにくいという点は、私物パソコンを業務で利用するにあたって、頼もしい特徴になる。
落ち着いているが、ポップさもある絶妙なデザインが新生活にフィット
続いては、<IdeaPad Duet Chromebook>のデザインや使用感の側面から、なぜリモートワークに最適なのかを解説したい。
ここまでの説明で、Chromebookの設計思想が、オンとオフの曖昧なリモートワークにフィットすることはなんとなく感じてもらえたかと思う。
とくに、基本的にスタンバイ状態で使うという前提は、スマートフォンでは対応しにくく、かといってノートパソコンやデスクトップパソコンを立ち上げるほどでもないといった、ちょっとした作業に最適だ。Chromebookは、スマートフォンのようにすぐに作業に入れるが、パソコン版と遜色ない使用感のMicrosoft Officeやブラウザーが使え、パソコンライクに作業ができる。ちょっと長めの文章をサクっと作成したいというときなどにとても便利で、スマホとパソコン両者のあいだを埋めてくれる存在なのだ。
さらに<IdeaPad Duet Chromebook>は、着脱式のキーボードと無段階で角度が調整できるスタンドを備えた背面カバーが付属する。単体で使えば、10.1型のタブレットとしても使えるが、キーボードユニットを装着することで、10.1型のコンパクトなノートパソコンとしても使える2in1モデルだ。
同時に、使用感としてはとてもライトで、そこにはフラグシップの2in1ノートパソコンのような仰々しさはない。
多くのノートパソコンの場合、(コンパクトなモデルであっても)もう少しモノとしての質量感があって、時にそれは、落ち着いて過ごしたいリビングでは異物感を覚えさせることもある。
一方本機は、ややくすみがかったトレンド感のあるブルーグレーとブラックの2トーンカラーで、多くのノートパソコンよりも圧倒的に“さり気ない”。
カバーとキーボードを装着するとより一層その傾向は強まり、閉じた状態では、まるで布装丁の洋書のようなデザインに思えるほどだ。
ビジネス利用を強く意識したモデルはブラックやグレー、シルバーを基調として、直線的でかっちりとした印象に、エンターテインメント向けのモデルはもう少し面白味や遊び心を追及した印象に、またゲーミング向けのモデルはLEDの演出などを加えて未来感を全面に押し出すなど、パソコンのデザインには、ある種の典型のようなものがある。
ところが、<IdeaPad Duet Chromebook>はこれらのどれにも当てはまらない。シックで落ち着いている印象も持っているし、ゆるやかに丸みを帯びたファブリック調のカバーには、遊び心も感じられる。ボタンや端子は最小限で、フォルムとしてはシンプルだが、2トーンカラーを採用することで、ありきたりでもない。
ちょうど、Chromebookそのものの、ノートパソコンとスマートフォンの隙間を埋めるという性質を、外観や使用感の面でも表現しているかのように感じられる。
サイズ的には、本体のみだとおよそ幅239.8×奥行き159.8×高さ7.35mm、質量はおよそ450g。カバー/キーボードを装着するとおよそ幅244.9×奥行き169.3×高さ18.2mmで、質量がおよそ920gとなる。
本体のみを単体で持ち運ぶ際の軽さはいうまでもないが、カバーとキーボードを装着したフル装備状態でも、1kgを切るのだ。また、最長辺でも244.9mmと占有面積は小さく、持ち運び用に別でPCバッグやケースを用意する必要はない。普段使いの気軽なバッグなどにも、すっぽりと入ってしまうだろう。
まとめると、Chromebook自体が、サブマシンとしての使用に向いた性質を備えており、さらに<IdeaPad Duet Chromebook>は、さまざまなシーンや用途にフィットするデザインと使用感という魅力を持っている。
基本的にワークプレイスが固定されていた従来の働き方では、とにかく「自分の想定する業務を最大効率で実行できるかどうか」が、パソコン選びにおける重要なポイントだった。
<IdeaPad Duet Chromebook>は高負荷なグラフィックや高解像度な映像を扱うほどの処理性能は持たないが、そうした業務をメインとしていても、メールやレポートを書いたり、誰かに送るといった作業は発生するだろう。働く場所や時間、働いている時間とそうでない時間の境界が曖昧になりつつある現在では、自宅のデスクトップパソコンでないとできない作業と、ライトなマシンで手早く済ませたい作業の差がよりはっきりとしてくるから、<IdeaPad Duet Chromebook>のフレキシブルさが、ハマる余地がとても多いように思う。
<IdeaPad Duet Chromebook>は、多くの人にとって、しっかりと役目を果たしてくれる、ビジネスのかわいい相棒となってくれるだろう。しかも、比較的最小限の投資で。
作業用のデスク、起きたばかりの寝室、リビングの食卓、一般的なノートパソコンを置くにはやや手狭なカフェのテーブル、取引先のロビーの待合スペースなど、パソコンを触ることが想定されるさまざまな場所で、積極的に使ってみたい製品である。
<IdeaPad Duet Chromebook>の主なスペック | |
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CPU | MediaTek Helio P60T |
グラフィックス | Arm Mali-G72 MP3(CPU内蔵) |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
ディスプレー | 10.1型 WUXGA IPS液晶(1920×1200ドット)、マルチタッチ対応(10点) |
内蔵ドライブ | - |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11ac/a/b/g/n)+Bluetooth v4.2 |
インターフェース | USB 2.0 Type-C |
サイズ/重さ | タブレット本体:およそ幅239.8×奥行き159.8×高さ7.35mm/約450g キーボードとスタンドカバー装着時:およそ幅244.9x奥行き169.3x高さ18.2mm/約920g |
OS | Chrome OS |