ハーマンインターナショナルは5月19日、JBLブランド75周年を記念して、全世界750セットの限定モデル「L100 Classic 75」を発表した。日本での販売は50セット限定になる見込み。価格75万円で夏の発売を予定している。
1970年代に登場し、JBL最大の販売実績を誇るレジェンド機「L100 Century」をモチーフにした「L100 Classic」は2018年の登場。L100 Classic 75は、これをベースとしつつ、限定モデルならではの改良を加えた機種だ。マッチドペア・システムとして販売され、 スピーカースタンド「JS-120」も同梱。フロントパネルにリミテッド・エディションのアートワークが印刷された特別製造のウッドコンテナで出荷される。
外観と音響の両面での強化も見られる。
まず、エンクロージャーのすべての面が、美しいチーク材によるリアルウッド突板仕上げ。フロントバッフルには、新たにウッドフィニッシュが施されている。特徴的なのが、ブロックを並べたようなQuadrexフォームのスピーカーグリム。ゴールドとブラックのJBLロゴがアクセントとなっており、フレームにもチーク材が使用されている。
背面には、 JBLチーフ・システムエンジニアであるChris Hagenの署名と限定本数中のペアのシリアルナンバーが刻印された記念プレートが装着される。
音響面では、まずウーファーユニットを改良、新たにデュアルダンパー設計を取り入れ、奇数次高調波歪の低減している。また、ミッドレンジとツィーターも製造プロセスからの見直しで、スムーズな周波数レスポンスを獲得したとする。クロスオーバー素子のアップグレードも果たした。金メッキ・バインディングポスト型デュアルターミナルによって、バイワイヤー接続/バイアンプ駆動に対応する。
ドライバー構成は3ウェイ3スピーカーで、バスレフポートはフロントに配置。300mm径のピュアパルプコーン・ウーファー、130mm径のピュアパルプコーン・ミッドレンジ、25mm径のチタンドーム・ツイーターを装備。インピーダンスは4Ω、推奨アンプ25~200W(RMS)、出力音圧レベル(2.83V/1m)が90dB、周波数特性(-6dB)が 40Hz~40kHz。クロスオーバー周波数が 450Hz、 3.5kHz。グリルとスタンドを含む、本体サイズは幅390×奥行き362×高さ824mm。重量は35.1kg。梱包重量はウッドコンテナ含み129.2kg。