うっかり信じてしまう!?
ブランドロゴ付きアラートの対策方法
ここ最近、「パソコンやスマホでブラウザを立ち上げていると、大きなアラート音とともにウイルス感染を警告するポップアップが表示される」という現象に遭遇した人が増えています。
ポップアップにはセキュリティ対策製品メーカーをはじめとする著名なブランドロゴが含まれている場合もあるので、『これは一大事!』と慌ててクリックしてしまう人もいらっしゃるようです。
しかし注意してください。このポップアップは悪意ある人たちの罠なのです。クリックした先は偽のサポートサイトなどにつながっており、巧妙に個人情報を入力させようとしたり、電話を掛けさせてサポート詐欺を実行すべく待ち構えていたりします。
今回はこうした『ブラウザの「通知」を利用した偽のセキュリティ警告』の概要と個人でもできる対策について、マカフィー執行役員・エヴァンジェリストの青木大知氏、そして同カスタマーサクセスグループ コンシューマーサポートデリバリー オペレーションマネージャーの宮﨑竜一氏にお伺いしました。
なお、マカフィーではこうした偽のポップアップ通知と問題の解消方法を解説する専用ページを公開しています。
通知を「許可」したことが引き金に
まずはこの迷惑行為に関する一連の流れから説明しましょう。
宮崎氏によると、特定のWebサイトにアクセスした際、「通知の許可を求める」ポップアップが表示されることがあり、それを「許可」してしまうと、その後ブラウザを起動するたびに偽のセキュリティ警告が表示されてしまいます。そして、偽のセキュリティ警告は不正なWebサイトへの誘導路となっているので要注意です。
この「偽のセキュリティ警告」は、マイクロサイトのほかマカフィーをはじめとするセキュリティ対策製品メーカーのブランドロゴを使用することで、さも当該メーカーの公式であるかのようなアラートに見せかける非常に巧妙なもの。
対策としては、「安易に通知の許可を出さない」「ブラウザの設定を変更して通知の表示自体をブロックする」そして「Web保護を含んだセキュリティ対策製品の導入」の3つが考えられるとのこと。
とはいえ、ポップアップが出現し続ける状態を解除・無効化する方法も存在します。詳しくはマカフィーが公開している専用ページが参考になります。
この迷惑行為は2020年頃から流行が始まったそうで、マカフィーからも注意喚起の動画が発表されている