トーヨーカラーは5月10日、自動車の衝突防止システムなどで使用されるミリ波電波を吸収する射出成型可能なコンパウンドをタケチ、新日本電波吸収体と共同開発したことを発表した。
前方走行車の検知や距離の計測、周辺障害物の検知するレーダーに使用されるミリ波は、自動車の衝突防止や速度の自動調節といった安全運転の支援に用いられている。
従来、金属とゴムを用いた電波吸収シートにより電波の干渉を防止していたが、加工性に課題があったため、今回、3社が共同しミリ波電波吸収性能を持つ射出成型可能なコンパウンドを開発。
本製品は加工性・成型性に優れ、電波の乱反射による誤作動を防止することで、自動車の安全運転支援に欠かすことのできないミリ波レーダーの精度向上に役立つという。
またユーザー要望に応じ、樹脂種や成型品の厚み、電波特性(反射減衰、透過減衰)のカスタマイズが可能となる。