SilverStoneのケース「SETA A1」を採用
性能はもちろん見た目にもコダワリ! 仕事からゲームまでマルチにこなせるRadeon RX 6700 XT搭載PC「G-Master Axilus H570」
2021年05月07日 12時00分更新
ゲーミングパソコンといえば、大きくて黒くて七色に光るといった印象があるが、サイコムが販売する「G-Master Axilus H570」(関連記事)は、その見た目からして大きく異なる。曲面が美しいアルミのフロントパネル、白をベースとしたボディカラー、そして、ガラスサイドパネルの採用で美しく組み立てられた内部が見えるといったように、デザイン性に優れたモデルになっているのだ。
これは、採用しているSilverStoneのケース「SETA A1」によるところが大きい。ケースのカラーは3種類あり、今回の試用したモデルと同じ白ベースにローズゴールドという組み合わせのほか、黒ベースにシルバー、そして黒ベースにチタンから選択できる。
ゲーミングパソコンらしくライトアップ機能もあり、フロントパネル上下の通気口から光が漏れ出す仕様だ。好みの色に設定できるのはもちろん、オフにすることもできるので、自由にカスタマイズして楽しめるのがうれしい。
今回はG-Master Axilus H570について、さらに細かい部分までチェックしていこう。
G-Master Axilus H570の主なスペック | ||
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構成 | 標準スペック | 試用機スペック |
CPU | Core i5-11400 | Core i5-11600K |
CPUクーラー | CoolerMaster Hyper 212EVO V2 RR-2V2E-18PK-R1 | |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 | Radeon RX 6700 XT |
メモリー | 16GB | |
ストレージ | Crucial CT480BX500SSD1(480GB SSD) | SAMSUNG 980 PRO MZ-V8P500B(500GB SSD) |
マザーボード | ASRock H570 Phantom Gaming4 | |
PCケース | SilverStone SST-SEA1SB-G (フロントシルバー) |
SilverStone SST-SEA1GW-G (ホワイト・フロントローズゴールド) |
電源 | SilverStone SST-ET650-HG(650W/80PLUS Gold) | |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
しっかりとフロントにヘッドフォン端子やUSB Type-Cを装備
パソコンを利用し始めて気が付くのが、以外とUSB機器やヘッドホンの着脱をする機会が多い事。ずっと繋ぎっぱなしのマウスやキーボードはともかく、USBメモリーやスマートフォンの充電などは定番といえるだろう。これ以外にもリモート会議で使うカメラやマイク、そしてUSB電源で動作するライトや扇風機など、一時的に使うものが多数ある。
こういった機器を接続するときに使うのが、フロント部にあるインターフェース。G-Master Axilus H570はUSB Type-A×2に加えType-Cまで装備されているため、多くの機器を変換アダプターなしに接続できるのがいいところ。また、ヘッドフォン端子も用意されているので、ゲームは敵の足音を聞き逃さないよう、ヘッドフォンを使って集中したいという人も満足できる。
ケースの上面はケースファンや水冷クーラーのヒートシンクが取り付けられるよう、メッシュになっている。しかし、そのままでは目が大きく、ホコリやゴミが入りやすくなっているのがデメリットだ。そのため、マグネットで簡単に固定できる目の細かいメッシュフィルターが装着されている。
このメッシュフィルターが着脱できるメリットは、ずばり掃除。ホコリが溜まってしまっても取り外してふき取るだけでいいので、手入れしやすいわけだ。
なお、長時間パソコンに高負荷をかける……例えばゲームをプレイするといった場合は、ケース内温度が上がりやすくなる。こんな時はメッシュフィルターを取り外してやろう。通気性が改善され、ケース内部に溜まった熱が放出されやすくなるため、より安定した動作が期待できる。
本体を正面から見ると、アルミフロントパネルの曲面の美しさがよくわかる。デザイン的にはシンプルなものなのだが、それゆえに高級感がある。
ボディーカラーは白がベースとなっていることもあり、背面までしっかりと白い。さすがに電源までは白くはないが、逆にここが黒くなっているのがアクセントとなっている。
ケースの内部も白がベース!
マザーボードやパーツ類の黒とのコントラストが面白い
ケースの内部を見ていこう。電源部分にはカバーがあること、そしてシャドウベイもカバーの内側や背面に配置されているため、内部は思っている以上にスッキリとしていた。
内部がスッキリしているということは、それだけ空気の流れ……エアフローに優れているということでもある。前面ファンから取り入れられた冷たい外気が遮られることなくCPUクーラー、ビデオカードへと届くため、より効率のいい冷却に期待できる。
もちろんこれはケースの構造によるものだが、サイコムの組み立て技術による部分も大きい。何も考えずに組み立ててしまうとケース内がケーブルだらけになりがちだが、必要最小限、最短となるよう配線し、残りは背面へと逃がすことで、大きな空間が確保されているのだ。
このあたりは、長年BTOパソコンを手掛けるサイコムの実力が発揮されている部分となる。
なお、BTOパソコンということもあり、スペックは好みでカスタマイズ可能。一般的なBTOパソコンでは、CPUのグレード変更、メモリーやSSDの容量アップといった定番部分だけというのが多いが、サイコムのBTOパソコンなら、ビデオカードからCPUクーラー、電源、マザーボード、CPUグリスまで、ありとあらゆるパーツを変更できる。
さらにうれしいのが、選べるパーツの種類が豊富にあること。SSDを例に見てみると、容量やPCIe/SATA接続といった項目だけでなく、「Samsung 980 PRO」といったように、細かい製品の指定までできるのだ。
これはSSDだけが特別多いというわけではなく、ビデオカードやマザーボードなど、ほかのパーツでも同じ。さすがに製品のラインナップ数はパーツによって変わるが、それでも、複数から選べるものが多い。
見た目にも性能にもこだわって、自分好みの1台に!
自作パソコンであればすべてのパーツにこだわった1台を作れるものの、初心者が一人で組み立てるのはハードルが高く、最悪、動かなくて右往左往してしまうことも少なくない。
その点BTOパソコンであれば、確実に動作するパソコンが完成品として届いてくれる。とくにサイコムであれば選べるパーツが豊富にあり、自作パソコンと遜色ない自分好みのマシンを作り上げることができるというのがメリットだ。
また、スペックを変更できるということは、予算に応じた構成にもしやすいということ。フルHDで軽めのゲームが遊べればいいというのであれば、ビデオカードのグレードを落としてSSDの増量やCPUの強化をするのもいいし、必要最小限の構成に絞って、コスパパソコンとして購入するのも自由だ。
G-Master Axilus H570は純粋なゲーミングパソコンとしてはもちろんのこと、在宅ワーク用のメインマシンとして、また、学習用や家族用のPCとしてもしっかりと活躍できる実力がある。ノートパソコンでは性能が物足りなく感じているのであれば、きっと満足いく1台となってくれるだろう。