「動く」と愛着がわいてくる
Alexaによる音声操作が“できること”も日々便利になっている。例えばAlexaアプリからスキルを導入すれば、Echo Show 10を使って音声操作により電源のオン・オフやチャンネル変更などのができるスマートテレビもある。筆者は自宅にインストールしたスマート照明の操作と、動作状態のモニタリングにAlexaを搭載するスマートディスプレイをよく使っている。
スマートテレビの電源オン・オフ操作をEcho Show 10から行える。
音声操作による音楽や動画コンテンツの再生もますます便利になっているが、一方で洋楽のアーティストや楽曲を声で選んだり、TuneInのラジオステーションを選局する際にまごつくことがよくある。Echo Show 10のオプション設定から、読み上げを認識する言語を日本語/英語のマルチリンガルモードに設定してから、「ちょっと英語っぽく」楽曲やステーション名を話しかけると少しヒット率が高くなるようだ。
現在Echo Showシリーズでは先にブラウザを起動してからでないと見られないYouTubeに、早くアプリから対応してくれることを待つばかりだ。最近は家の中で実践できる体操やワークアウトの動画がYouTubeに数多く公開されている。自宅で体を動かしたい時にも、常時10インチの大きな画面をユーザーの側に向けてくれるスマートデバイスが良きパートナーになるだろう。
AIアシスタントとモーション機能を搭載するスマートデバイスは、ほかにもソニーが2017年に発売した「Xperia Hello!/G1209」がある。スマートデバイスと会話を交わせて、しかも「動き」で応答してくれると不思議と愛着がわいてくるものだ。新しいEcho Show 10シリーズも大きな画面にキャラクターを表示しながら、流ちょうに会話を交わせる子ども向けのスキルなどが登場すれば、手頃な価格で楽しめる「ホームロボット」としても人気を集めそうだ。アマゾンの新しいEcho Show 10がまた、人とスマートデバイスの関係に革新を起こすかもしれない。