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さとうなおきの「週刊アジュール」 第154回

Azure SQL Database/Managed Instanceで計画メンテナンス期間の指定が可能に

「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《データ編》

2021年05月03日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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Azure Cache for Redis:Enterprise/Enterprise Flashレベル、地理レプリケーション

 Azure Cache for Redisは、インメモリデータストアであるRedisベースのキャッシュサービスです。

 Azure Cache for Redisで、これまでプレビューだったEnterpriseレベル、Enterprise Flashレベルが、GA(一般提供)になりました。

 Enterpriseレベルは、Redis LabsのRedis Enterpriseソフトウェアの強力な機能が統合されており、高パフォーマンスのオプションが提供されます。Enterprise Flashレベルは、Enterpriseレベルの機能に加えて、RAMとフラッシュ不揮発性メモリストレージの組み合わせでの動作がサポートされます。

 Enterpriseレベル、Enterprise Flashレベルで、「アクティブ地理レプリケーション」がプレビューになりました。アクティブ地理レプリケーションは、Azureリージョン間でRedisインスタンスをレプリケーションすることで、99.999% SLAを提供します。

Azure Cache for Redisのアクティブ地理レプリケーション

Azure Event Hubs:Azure Stack Hub

 Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。

 Azure Stackは、Azureのサービスと機能をオンプレミスやエッジに拡張する製品群です。Azure Stackは、統合システムのAzure Stack Hub、HCIのためのAzure Stack HCI、アプライアンスのAzure Stack Edgeで構成されています。

 切断シナリオでのAzure Stack Hub上のEvent Hubsが、GAになりました。

Azure Stream Analytics:クラスター

 Azure Stream Analyticsは、リアルタイムストリーム処理サービスです。

 Azure Stream Analyticsでは、マルチテナントの「Azure Stream Analyticsジョブ」、シングルテナントの「Azure Stream Analyticsクラスター」を利用可能です。

 プレビューだったAzure Stream Analyticsクラスターが、GA(一般提供)になりました。

Azure Stream Analytics:クラスター

Azure Synapse Analytics:Azure Synapse Pathway

 Azure Synapse Analyticsは、エンタープライズデータウェアハウスとビッグデータ分析を統合した分析サービスです。

 Azure Synapse Analyticsで、「Azure Synapse Pathway」がパブリックプレビューになりました。

 Azure Synapse Pathwayは、10万行以上のSQLコードをT-SQLに数分で自動変換することで、IBM Netezza、SQL Server、SnowflakeといったデータウェアハウスからAzure Synapse Analyticsへの移行を簡素化します。

Azure Synapse Pathway

Azure Purview:AWS S3、SAP、Oracle、Teradata、Synapse Analytics

 Azure Purviewは、オンプレミス、マルチクラウド、SaaSのデータの管理、統制に役立つ統合データガバナンスサービスです。

 Azure Purviewは、2020年12月に発表され、パブリックプレビューになっていました

 Azure Purviewで、AWS S3、Taradata、SAP ERP、Oracle Databaseのスキャンが、パブリックプレビューになりました。

 Azure PurviewによるAzure Synapse Analyticsワークスペースのスキャン、Azure PurviewベースのAzure Synapse Analyticsワークスペースを検索する機能が、パブリックプレビューになりました。

Azure PurviewのAWS S3サポート

 Azure Purviewで、ビジネス用語集での階層のサポート、Azureサブスクリプション/リソースグループの登録、リソースセットの改善、データ資産のバルク編集、プライベートエンドポイントのサポートが、パブリックプレビューになりました。

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