メドレーは4月19日、オンライン診療の利用実態や医師の利用意向などの調査結果を発表した。
メドレーでは2016年2月よりCLINICSオンライン診療の提供を開始し、2020年12月末時点でおよそ2300の診療所・病院に利用され、現在の累計診察回数はおよそ30万回となっているという。調査結果はCLINICSオンライン診療の実績をもとに、オンライン診療の利用実態について各種データをまとめたもの。
CLINICSオンライン診療開始から5周年を経て、地域医療の基本的な単位である二次医療圏のおよそ70%をCLINICSオンライン診療を利用する診療所・病院でカバーしている状況としている。また、オンライン・セカンドオピニオンでの利用を中心に全国各地の大学病院や中核病院でも導入が進み、とくに新型コロナウイルス感染拡大防止のための時限的な特例措置によってそれまでの疾患制限等の規制が大幅に緩和され、医師の判断をもとにしたオンライン診療の利用が急速に広がった。
オンライン診療に関する意識調査として、CLINICSオンライン診療を利用している医師へのアンケートを行なった結果も公開した。オンライン診療に関しては、患者の利便性が上がることで不必要または不適切な診療が増えるのではないかという懸念があったものの、医師の回答を見ると変わらないという声も多いようだ。また、都市部等の医療機関に遠方からの患者が集中し、地域の医療圏が壊れるといった懸念や、医療の質を落ちるといった懸念もあったものの、アンケート結果から見るとその影響は少ないとしている。