LaLaport CLOSET
https://www.lalaportcloset.mitsui-shopping-park.com/top/
0歳児と4歳児の保護者をしています盛田諒ですこんにちは。子どもと暮らすようになってから服を買わなくなりました。おしゃれ着買っても汚すからってのもあるんですが、子どもがいると試着ができないんですよね。子どもが大きくなるまでゆったり試着なんてかなわぬ夢とあきらめていました。
しかし、子連れでも試着できる店があるんです。それは船橋の三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY。そこはベビーカーが余裕で入る広大な試着室、子どもが勝手に遊んでくれるキッズスペース、試着予約をした人がジュースやコーヒーを無料で飲めるラウンジが並ぶ夢のような空間でした。夢の国は船橋にあったのか。
●スマホで選んだ服が試着できる
夢の国の正体は、ららぽーとTOKYO-BAY内にある「LaLaport CLOSET(ららぽーとクローゼット)」。今年3月にオープンしたばかりの新店舗です。普通のショップではなく、館内の複数の人気ショップかつ、ららぽーと公式通販サイト「&mall(アンドモール)」で売っている服を試すためのショールーミングスペースを兼ねているという実験店です。
はやる気持ちをおさえ、まずはLaLaport CLOSET専用サイトで試着したい服を予約するところから。当日にぶらっと寄っても試着はできますが、予約を入れたほうがスムーズです。
ネットショッピング感覚で服をカートに放りこんでいき、来店日時、名前、メールアドレスを入れれば予約完了。服はBEAUTY&YOUTH UNITED ARROWSやnano・universeなど定番のセレクトショップが中心。レディースが主でメンズはありませんが、利用者の声を聞きながら拡充予定とのことです。
●服はQRコードを読み込んで買う
試着の予約をした日から1週間後。神奈川からクルマで1時間半ほどかけて、ららぽーとTOKYO-BAYにやってきました。LaLaport CLOSETがあるのは北館1階。大きなサイネージ(看板ディスプレー)が目立つので、すぐわかります。
見た目は普通のショップそのもの。しかしラックに並んだ服はすべて試着用サンプルで、基本的には&mallで購入します。欲しい服を見つけたら、商品タグについたQRコードを読み込み、&mallで買うという流れ。
壁についたQRリーダーにQRコードをかざすと、スマホ代わりにサイネージに製品情報を表示。カラー、サイズ、コーディネートなどがチェックできます。要はウェブショップの画面ですが、スマホで調べるよりラクですね。
服に加えてコスメも並びます。やはりQRコードつきで&mallから購入。製品はすべてコスメカウンターで試せます。ミラーはLEDライトがついたいわゆる女優ミラーで、明るさも調節できました。
●遊び場充実、ジュースも飲める
「おしゃれ着か〜、このごろ着てないわ〜」と店内をチラチラ見ながら進むと、キラキラした壁にディスプレーが見えてきました。映画が流れ、でかいクッションが並んだキッズスペース。「服選んでるあいだ、ここでちょっとお父さんと映画見ててね」ができるわけですね。
さらに進んでいくと、もうひとつおしゃれなキッズスペースが見えてきました。すべり台に大量のぬいぐるみと絵本が並んでいて、「あっお父さん、このポケモン映画で見たやつじゃない!?」と子どもがぬいぐるみに吸い込まれていきました。
よくある「戦隊物かよ」と言いたくなるような原色ギラギラのキッズスペースではなく、あくまでショップとしてシックな色味におさえているところに設計者のこだわりを感じます。
キッズスペースの向かいはおしゃれなカフェラウンジ。試着する人と同伴者は、ミネラルウォーターやお茶、コーヒーやジュースがタダ飲みできます。お母さんが試着中、お父さんはコーヒーでも飲みながら子どもを見ててね〜という便利設計です。
カフェラウンジの脇には授乳やおむつ交換用のベビールーム。試着中に赤ちゃんがオギャーと泣き出しても一安心です。しっかりとしたベビーベッドが設置され、ミルクを作るための電気ケトルもありました。
●横になれるほど広い試着室
奥に着くと、ついに巨大試着室が見えてまいりました。
試着室は全6室。1室あたりの面積は約3.2m×約2.6m。0歳児をのせたベビーカーも余裕で入り、なんなら横になって寝られるくらいの広さ。同伴者が座って待てる1人がけのソファまでついています。ここで予約した服を受け取り、存分に堪能します。
写真を見ていて気づいたのですが、カーテンが二重になっていますね。これなら友だちや親と一緒に来たとき、着替えているところを見せずに子どもを見てもらうこともできそう。というかカーテンが二重になった試着室を見たのは初めてです。
試着室の奥にはバレエの練習もできそうなくらい巨大な姿見。加えて入口には縦長のミラーがあり、カーテンを閉めたままでも靴を履いた姿が見られるようになっていました。
試着した服はQRコードつきのリストとして渡してもらえました。試着を終えて「よし買おう」と思ったら、その場でQRコードを読み込みショッピングカートにつっこめます。ウェブで商品を検索する手間がなく、「探さなくてもいいってのは便利だわ」と妻も感心していました。
●次の休みは千葉に行こう
あらためて話を聞くと、LaLaport CLOSETは「同行者を待たせるのが申し訳ない」と罪悪感を抱いてしまう人のため、夫や子どもが一緒でも気兼ねなく試着ができるよう作られたということでした。私たちはまさにド本命のターゲットです。
加えて、一箇所に複数ショップの商品を集めることで、ファッショントレンドがざっくりわかる側面もあるそうです。
店内にそろえた服やコスメは、主にららぽーとTOKYO-BAY人気ブランドの売れ筋アイテム。特にトレンドに強いセレクトショップを中心に選んでいるので、ここに来れば流行が一目でわかるという設計になっています。
これは館内が広いので買いまわりが大変とか、いつも同じ店に行ってしまうのでたまには別の店に行ってみたいといった声にこたえたもの。実際、ららぽーとTOKYO-BAYはちょっとした街くらい広いので納得です。
ららぽーとTOKYO-BAYの話じゃないんですが、ベビーカーでショッピングモールに行くときってエレベーター移動が基本になるので、1つ下の階にある店に行きづらくなるんですよね。モールの七夕イベントで「無印とユニクロが同じ階にまとまってくれますように」というレベルの低い願かけをしたこともあり、店がまとまっている便利さはよくわかります。
ららぽーとTOKYO-BAYのLaLaport CLOSETは今後の導入を占う実験店。今後は他館にも展開したいということで、品ぞろえやサービスも動向次第で変わりそうです。個人的には無印、ユニクロ、ノースフェイスを一箇所で試着できる店ができたらアホほど通うのでぜひ検討いただきたい。
LaLaport CLOSETオープンの知らせを見たときは「いわゆるファミリー層向けのやつじゃん?」と思っていたんですが、実際訪れてみると細かいところまでよく考えられていて感心しました。身も服もくたびれた親にとっては浦安並みに夢のスポットかもしれない。次に千葉まで遊びに行くときはららぽーとTOKYO-BAYに立ち寄る時間を作っておこうかなと思いました。
<店舗情報>
三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY
千葉県船橋市浜町2-1-1
JR京葉線・JR武蔵野線「南船橋」駅徒歩5分
営業時間 北館・南館・西館/10:00~20:00
※金・土・日・祝日/休日は21:00まで
駐車台数 約7000台
https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/tokyo-bay/
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
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1983年生まれ。4歳児と0歳児の保護者。アスキーキッズで「ほぼほぼ育児」「ベビもの」連載。Facebookでおたより募集中。
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