スマート防犯ブザー
otta.g UD-GL1
本体1万780円
月額748円〜
https://www.ottag.jp
最新の子育てグッズを手当たり次第に試していく「ベビもの」、第5回は子ども向けのスマート防犯ブザー「otta.g」です。何がスマートって、親のスマホと「何時に帰る?」「18時ごろ」などボイスメッセージを送りあえるんですよね。子どもに携帯を持たせたいけどまだ早いかなと考えている人におすすめです。
●音声メッセージを送りあえる
otta.gはカスタネットのように丸く小さく、4歳児も持てる防犯ブザー。ボタンを押すと大きな音でブザーが鳴ります。
ソラコムのeSIM入りで、ドコモ回線で通信可能。親のスマホとotta.gのあいだで10秒までのボイスメッセージを送りあえます。
操作には左右についたボタンを使います。全体にシリコンでカバーされているので、やや強くボタンを押しこむ必要があります。
ボイスメッセージが着いたときはスピーカー左側のライトが白く発光。右上の「☆」ボタンを押すとメッセージ再生です。
試しにiPhoneから「今日のごはんはカレーですよ」というメッセージを送ってみると、くぐもった声で再生されました。スピーカー耳にかざせばちゃんと聴こえます。
ボイスメッセージはサーバー(クラウド)に保存。親側のメッセージは10件ストックされ、いつでも聞きなおせます。
逆に、「☆」ボタンを長押ししてしゃべることで、子どもから親へのメッセージも送れます。こちらもちょっとくぐもった声ですがiPhoneでしっかり聴きとれました。
右下の「△」ボタンは長押しで防犯ブザーに。「ピロピロピロピロ!」と相当でかい音が鳴り響きます。再度長押しで解除です。
左側の「◇」ボタンを押すと、「午後0時0分です」と時刻を読みあげ。今後は楽しい音声機能なども追加するそうです。
まだ4歳児には早いかと思いきや、手渡してみると意外と器用に使いこなしていて驚きました。メッセージを聞きなおしては「今日はカレーじゃないのに〜!」と笑ったり、時刻の読み上げをマネしたりしていました。今後、子どもが好きな音声コンテンツが追加されていけば飽きずに使えるかもしれません。
●GPSトラッカーとしても使える
otta.gにはGPSモジュールが入っているので、GPSトラッカーとしても使えます。親がアプリを開くとマップが表示され、子どもが今どこにいるかが表示されます。
試しに子どもの保育園リュックにGPSトラッカーとしてotta.gをしのばせてみたところ、子どもが午前中の散歩で遊びに行ってきた場所が時間とともにしっかり記録されていました。
GPSの公称誤差は数メートルから100メートル程度ということですが、外にいるときは問題なく、というか相当正確に記録されていました。ちょっとおそろしいくらいの精度です。
ただ、家のなかにいるときはうまく位置情報が取得できないようで10km以上も離れた場所が表示されていました。場所が知りたいときは基本的に外なのでとりあえずは問題なさそうです。
指定した場所に来たら通知するようにも設定可能。よく遊びに行っている公園などを指定しておくことになりそうです。
otta.gはBLEビーコンを使った同社の見守りサービスがベース。通常はGPSと携帯電話のネットワークで位置を把握しますが、見守りサービス導入地域は位置検出精度がさらに上がるそうです。
外装はシリコン製で肌ざわりがよく、耐久性にすぐれます。IP55相当の防じん・防水性能を備え、落下試験もクリア。3年間の端末補償もついてきます。落っことしても雨に降られても安心です。
電源はリチウムイオンバッテリー。位置情報だけなら約4週間、ボイスメッセージを1日3回送受信して、1週間ほど持つ仕様です。1週間に1回は充電が必要ってことですね。端子はUSB-Cです。
料金プランは、月額748円のスタンダードプランと、月額1078円の音声パックプランの2種類。スタンダードプランの場合は月10回、音声パックプランの場合は、220回ぶん音声メッセージを送り合えます。音声メッセージが足りなくなったときは330円で200回ぶんをチャージできるようになっています。
●お守りのように持たせておける
料金としては、通常月額528円ほどのGPSトラッカーに比べると高めですが、キッズケータイやスマホに比べるとちょっと安いくらいの設計。スマホは持ちこめない学校が多いですが、otta.gなら防犯ブザーとしてランドセルやリュックにつけておけるので、お守りのように持たせておくことができそうです。
本体価格も含めると微妙に高いなあという印象ですが、モノとしてはよくできているので長く使えそうです。あとは飽きずに使い続けるためにも音声コンテンツがどんどん追加されていってくれるといいですね。しかし一昔前は想像もしなかったものがどんどん出てくるもんですね。子どものころにほしかったぜ。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。試してほしいグッズなどもお知らせください。
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