JAWS DAYS 2021開催に向けて運営チームが追い込みをかけていた頃、山口 正徳さんのエモいブログから「JAWS DAYSと、私」というブログリレーがスタートした。JAWS DAYSに参加したから今の自分がある、そんなブログを投稿する人が次々に表れた。そんなにも多くの人が、思わず言いたくなる、書きたくなるエピソードが生まれるのはなぜなのか。JAWS DAYS 2021のパネルディスカッション「『JAWS DAYSで人生変わった』は本当か?-今日参加したキミが次は登壇したくなるパネル-」で読み解いてみよう。
JAWS DAYSに出会う前、彼らが生まれ変わる前に感じていたこととは
角川アスキー総合研究所 大谷 イビサ(以下、大谷):山口さんが書いたブログから始まったブログリレー(JAWS DAYSと、私)を読んでいたら、みんなJAWS DAYSで人生変えられてるって話になりました。そこから立ち上がった企画が、こちらのパネルディスカッションです。事前にお題を出して答えていただいているので、それを使ってバラエティ番組風に進めて行こうと思います!
最初のお題は「参加する前どういう印象だった?」です。これに対して「何か技術でしたいけど、どうすれば良いかモヤモヤしてた」って書いたの誰でしょうか。
NSD 織田 繁さん(以下、織田):それは私です。エンジニアなのでクラウドで何かしたいと思っていたし、会社でもクラウドをやっていこうという話になっていたんですが、何をすればいいのかわかりませんでした。JAWS DAYSというイベントがあると知って、何か進んで行くための指標が欲しくて参加しました。
大谷:織田さんがJAWS-UGに参加したのは、割と最近なんですよね?
織田:はい、2020年1月くらいからなのでまだ1年ちょっとくらいです。クラウドって技術がどんどん広がって行くけど、どう使うのが正しいのかわらなかったし、指標になる人も周りにいなかったんです。
大谷:クラウドっていろいろできるからこそ、こう使うべきっていう方向性が見えなくてモヤモヤしていたということですかね。他の人もそういうモヤモヤってありました?
北海道テレビ放送 三浦 一樹さん(以下、三浦):そうですね、ありましたね。コミュニティに触れる前は「クラウドってなーに?」って感じで、でもこのままぼんやりしたままにしておくのもよくないというか、そういうモヤモヤはありました。
大谷:では次、「AWSってEC2のことでしょ?」って書いたのは誰でしょう?
CAMPFIRE加我 貴志さん(以下、加我):私です。ちょうどサーバーサイドエンジニアからインフラエンジニアにキャリアチェンジした直後で、インフラの基礎知識も怪しい状態だった頃のことです。AWSで動いていたサービスの構築、運用を経験したんですが、そこで使われていたものがほぼすべてEC2だったんです。それで「ああ、AWSってEC2のことなんだ、なるほどね」と理解していました。
大谷:そこから、JAWSに行こうと思うようになったきっかけは何だったんですか?
加我:大学時代の友達がJAWS-UGですでに活動していて、呼ばれたんです。「AWSを使っているし参加してみるか」という感じで参加しました。
大谷:なるほど。そして次の「監視(目視で24/365)、メンテ(ほぼメーカー頼み)」は、もう誰が書いたかバレバレですね。はい、三浦さん。
三浦:テレビの技術職として採用されて、最初はずっとテレビを観ている仕事を3年くらいやっていました。親からは「テレビを観ているだけでお金をもらえていいじゃない」って言われたけど、なにか異常があったらすぐ対応しないといけないんですよ。
そういうことをしながら片手間に調べ始めて、クラウドってのがあるらしいと知りました。その後、何かのきっかけで勉強会に行き始めて、「こんな世界があるのか」と衝撃を受けました。
大谷:はい、次の「エンジニアばかりで怖い」は私です。IT系の記者だけどエンジニアじゃないんですよ、私。プログラミングしたりインフラを作ったりするわけじゃなくて、技術を説明する側なんです。もし勉強会に行ってエンジニアに技術の話ばかりされたらどうしよう、こんなのことも知らないのって思われたらどうしよう、っていう不安がJAWS DAYS参加前にはありました。
当時、私は国産クラウドばかり観ていて、海外のクラウドのインパクトをあまり理解できていなかったというのもあります。しかも普段の取材で会う情シスの人とかじゃなくて、エンジニアが来るというのが怖かったですね。