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何が変わる? アップル、次期iOSにアプリの不正トラッキング防止を導入

2021年04月07日 22時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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iOS 14以降、App Storeにはアプリのページ単位でプライバシーラベルが表示され、インストール後にユーザーの個人情報等をアプリがどのように利用するのか確認できるようになった

ユーザーの自己判断により
トラッキングをブロックしやすくなる

 アップルでは、スマートフォンに代表される「デジタル端末のユーザーのプライバシー」を基本的人権のひとつとして位置付け、今までにもこれを保護するための機能やサービスの拡充に力を入れてきた。一例を挙げるならば2005年からブラウザのSafariに標準搭載されているCookieのブロック機能や、2017年にリリースされたiOS 11、macOS High SierraのSafariに搭載されたインテリジェント・トラッキング防止機能などがこれにあたる。

 2020年秋にリリースされたiOS 14とiPadOS 14、tvOS 14には、ユーザー自身が個人情報の利用について自由に意思を決定できるようにするための新しいプライバシー機能が多数導入された。

 代表的なものはApp Storeに公開されている各アプリ製品のページにプライバシーポリシーをまとめた「プライバシーラベル」のセクションだ。アップルはこのラベルを「加工食品のパッケージにおける栄養成分表示に当たるもの」に例えている。アップル純正のアプリを含むすべてのアプリにラベル表示を求めることにより、ユーザーがインストール前にアプリの安全性を確かめやすい環境を作った。

 App Tracking Transparencyのフレームワークが導入された後には、iPhoneなどのデバイスにインストールしたアプリを起動する際など、端末の画面にトラッキングの許可を求めるメッセージが表示される。ユーザーがふたつの選択肢から「Appにトラッキングしないように要求」を選ぶと、アプリはユーザーの個人情報を取得したり、トラッキングができなくなる仕組みだ。

 各アプリごとのトラッキング許可設定、iOS/iPadOSの場合「設定」から「プライバシー」に入り、リストに並ぶ「トラッキング」を選択するとステータスの一覧が見られる。ここから設定を任意に切り換えることも可能だ。

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