スマホの中身って見たことある?
これまでドコモの「arrows NX9 F-52A」(富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社製)について、スペックや性能、防水防塵だけでなく堅牢性やアルコールによる除菌・消毒が可能といった、様々な魅力を余すことなくお伝えしてきた(ハズ)。
これ以上、何を紹介すればいいのか……と、PUBG MOBILEで遊びながら悩んでいたのだが、そういえばこれだけ遊んでるのにほとんど発熱を感じない。本体の放熱処理ってどうなっているのだろう? との疑問が浮上してきた。そこで、富士通コネクテッドテクノロジーズの担当者に聞くと「中身開けて見せればええやん!」と、およそメーカーから出たとは思えない衝撃の提案が返ってきたのだった。
スマホがどういう構造でアンテナがどのようなカタチをしているのか知らない人もいるだろう。筆者は職業柄、中身を見たことはあるが、あくまでも分解サンプルであり、じっくりと見たことはない。
スマートフォンというのは、ご存じのとおり精密機械であり、最新のテクノロジーがあの小さいボディーにギュギュっと詰まっている。以前はリアカバーが開けられたが、最近は開けられない機種がほとんどだ。防水防塵やバッテリーの容量を極限まで大きくするため、という理由もあるが、見せてはいけない秘密の技術の塊だからだろう。しかし、人間とは見せちゃいけない、見てはいけないものほど見たくなるという悲しい性がある……。
見たくても見られない、そんな貴重で秘密なスマホの中身を、メーカー自ら「どうぞどうぞ」と勧めてくれたのだから、このビッグウェーブに乗るしかない! そんなわけで、今回はarrows NX9 F-52Aを分解して丸見えにしてしまえ! という企画である。
理屈ではわかっているものの、実際どのような構成になっているのか? 発熱対策の謎が解き明かされる!
まずはバランバランにしてみよう
最初にお断りしておきたいのは、今回分解する端末は予めパーツが外せるようになっているものをお借りしたということ。当たり前だが、設計などの素人である筆者がなんの知識もないまま分解できるわけないので、事前にレクチャーを受けている。
それでは分解していこう。