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「arrows NX9 F-52A」を丸裸に分解! あんなトコこんなトコまで全部見せます!

2021年03月29日 11時00分更新

文● スピーディー末岡 編集●ASCII

提供: 富士通コネクテッドテクノロジーズ

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スマホの中身って見たことある?

 これまでドコモの「arrows NX9 F-52A」(富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社製)について、スペックや性能、防水防塵だけでなく堅牢性やアルコールによる除菌・消毒が可能といった、様々な魅力を余すことなくお伝えしてきた(ハズ)。

 これ以上、何を紹介すればいいのか……と、PUBG MOBILEで遊びながら悩んでいたのだが、そういえばこれだけ遊んでるのにほとんど発熱を感じない。本体の放熱処理ってどうなっているのだろう? との疑問が浮上してきた。そこで、富士通コネクテッドテクノロジーズの担当者に聞くと「中身開けて見せればええやん!」と、およそメーカーから出たとは思えない衝撃の提案が返ってきたのだった。

スマホをバラバラにできる機会が訪れた!

 スマホがどういう構造でアンテナがどのようなカタチをしているのか知らない人もいるだろう。筆者は職業柄、中身を見たことはあるが、あくまでも分解サンプルであり、じっくりと見たことはない。

 スマートフォンというのは、ご存じのとおり精密機械であり、最新のテクノロジーがあの小さいボディーにギュギュっと詰まっている。以前はリアカバーが開けられたが、最近は開けられない機種がほとんどだ。防水防塵やバッテリーの容量を極限まで大きくするため、という理由もあるが、見せてはいけない秘密の技術の塊だからだろう。しかし、人間とは見せちゃいけない、見てはいけないものほど見たくなるという悲しい性がある……。

 見たくても見られない、そんな貴重で秘密なスマホの中身を、メーカー自ら「どうぞどうぞ」と勧めてくれたのだから、このビッグウェーブに乗るしかない! そんなわけで、今回はarrows NX9 F-52Aを分解して丸見えにしてしまえ! という企画である。

 理屈ではわかっているものの、実際どのような構成になっているのか? 発熱対策の謎が解き明かされる!

まずはバランバランにしてみよう

 最初にお断りしておきたいのは、今回分解する端末は予めパーツが外せるようになっているものをお借りしたということ。当たり前だが、設計などの素人である筆者がなんの知識もないまま分解できるわけないので、事前にレクチャーを受けている。

 それでは分解していこう。

分解可能な状態のarrows NX9 F-52A

リアケースを外したところ

一番上の骨組みを外す。左右のフレームが折れそうなくらい細いので非常に気をつかう

この骨組みを裏から見たところ

1の絆創膏みたいな部分はアンテナの一種で、具体的にはFeliCaのアンテナ。2の白い幾何学模様っぽいものは電波のアンテナだ。アンテナのイメージが覆される!

裏から見た図。前面と繋がっている部分も多い。右にがっぽり開いているのはカメラユニットがココに入る。1の部分にはLEDライトがくる

基板とバッテリーを外す

基板とバッテリーが見えてくる。2本のケーブルについては後述する

arrows NX9 F-52Aのバッテリー。容量は3600mAh。直接ケーブルが伸びているので、着脱式にできないことがわかる

バッテリーを外した。下半分がスッキリした印象

上部の基板を外すとこうなる。パーツなどは後述するが、下に伸びている黒いシートは放熱シートで通信モジュールなどの熱を効率良く放熱してくれるため、これがあるのとないのでは雲泥の差があるとのこと

基板を裏返したところ。上部にはインカメラがあるのがわかる。見えづらいが左には「Qualcomm」のロゴも見える

1はカメラユニット。2はメモリーで、3には5Gなどの通信モジュールが格納されている。ノイズが入らないように銀色のフタをしているとのこと

カメラは上から約800万画素の超広角、約4850万画素の広角(標準)、約500万画素の深度という構成。それぞれカメラのカタチが違うのがわかる

メモリーと通信モジュールに直接貼り付けられている放熱シート。下側はバッテリーにかぶせる

基板の表側。1は約1630万画素のインカメラ。2は通信モジュール、3はCPUモジュール、4は近接照度センサーだ

これはSIMスロット

これはカメラユニットの裏側。それぞれが基板と繋がっているのがわかる

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