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ファーウェイ通信 第143回

ファーウェイ・ジャパンの端末事業トップ、楊 涛(ヤン・タオ)氏に話を聞く!

ファーウェイトップインタビュー「新製品とともに優れた経験を日本のユーザーに提供していきたい」

2021年03月29日 11時00分更新

文● 加藤肇、ASCII 編集● ASCII

提供: ファーウェイ・ジャパン

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 スマートフォンやタブレット、ウェアラブル端末、オーディオ機器など、さまざまなジャンルにわたるファーウェイ製品を毎回詳しく紹介している「ファーウェイ通信」。今回はインタビューをお届けする。日本におけるファーウェイの端末事業のトップである、ファーウェイデバイス日本・韓国リージョン プレジデントの楊 涛(ヤン・タオ)氏に日本の市場やユーザーの特徴、ファーウェイ製品の強み、今後のビジョンについて聞いた。

ファーウェイデバイス日本・韓国リージョン プレジデント 楊涛氏

エンジニアとして入社し、ドイツやエジプトでキャリアを積む
日本の小売業の発達と創意工夫に感銘した

――昨年に国内端末事業のトップに就かれていますが、あらためてこれまでのファーウェイでのキャリアについて教えてください。

 ファーウェイには2000年にエンジニアとして入社しました。2004年に初めて海外に赴任し、2013年までドイツで働いていました。次はエジプトで、ファーウェイ・エジプトのCEOを2016年まで務めています。その後にドイツに戻り、ドイツ全体のB2B部門を統括するCEOに就きました。

 来日したのは2019年4月です。ファーウェイでは各国のCEOは主に通信事業者向けのネットワーク事業と法人向けのICTソリューション事業を統括しており、個人向けの端末事業は比較的独立した形で運営されています。私はそれまでB2B部門で実績を積んできましたが、日本では端末事業を任せられることになりました。

――プレジデント就任は2020年6月でした。来日してからの1年強の期間は何をされていたのですか?

 ファーウェイは日本市場を非常に重要視しています。そのため、プレジデントの交代がスムーズに進むように、少し長めの引き継ぎ期間が設定されたのです。また、これには、私が日本に適応するための期間という意味合いもありました。前任の呉 波に助けてもらいながら、日本の市場やユーザーの特徴、商慣習などについて、しっかりと学ぶことができました。

――日本市場、また日本のユーザーについては、その特徴をどう捉えていらっしゃいますか?

 前述したように、日本市場はファーウェイにとって最も重要な市場の1つです。世界を見渡しても、非常にハイエンドな市場だということに加えて、厳しい競争があることも特徴だと考えています。そして、日本のユーザーは、製品のクオリティー、サービスの質、製品が持つ革新性をとても重視する傾向があると思います。製品やメーカーに対しての要求レベルがとても高いので、メーカーとしてはしっかりとそれに応えていかないといけません。

 また、日本でのパートナー企業や取引先企業はとてもプロ意識が高く、ルールを守る意識も強いということにも触れておくべきでしょう。中でも特筆すべきは小売業のレベルです。世界的に見ても、非常に発達している国なのは間違いないと思います。

――プレジデント就任後、約9ヵ月が経過しましたが、どのような手応えを感じていらっしゃいますか? また、印象的な出来事がありましたら教えてください。

 ご存じのとおりに、2020年はファーウェイにとって非常に厳しい1年でした。ですが、そのような逆風の中にあっても、とても多くのお客様に我々の製品を支持していただけました。私はSNSやファーウェイのフォーラムを自分の目でチェックするように心がけていますが、多くのお客様が我々の製品を褒めてくださっているのを確認できたのは非常に印象に残っていますし、とても勇気づけられました。

 また、パートナー企業との関係の中でも、印象的なことがありました。ある小売店のスタッフが「HUAWEI P40 Pro 5G」のカメラの魅力を伝えるために、写真の作例を多用した独自のポップを作成し、店頭で大々的に展開してくれていたのです。我々もHUAWEI P40 Pro 5Gが良い製品だという自信は持っていましたが、こういう宣伝の方法は考えつくことができませんでした。

圧倒的なカメラ性能が魅力の「HUAWEI P40 Pro 5G」

 このエピソードでは、とても創意工夫があふれる宣伝方法に感銘を受けると同時に、日本の小売業が非常に発達しているのは、こういった現場の人々の力が大きいのだなと実感させられました。ただ言われるままに仕事をこなすのではなく、自分の頭で「どうしたら最大の効果が得られるか」を考えて仕事をするという姿勢は、本当に素晴らしいと思います。

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