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ファーウェイのスマホカメラはハードだけではなく、ソフトウェアやアルゴリズム、ユーザー体験向上に注力する

2020年08月27日 16時40分更新

文● ASCII

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 スマホカメラを常にリードしてきたファーウェイ。中でも最新フラグシップ機で国内でもSIMフリースマホとしてリリースされた「HUAWEI P40 Pro 5G」は、1/1.28型のRYYBセンサーや超広角シネマカメラ、ペリスコープ型の光学5倍望遠カメラを搭載するなど、まさに最強クラスの1台と言える。

 そのHUAWEI P40 Proのカメラについて、Huawei Consumer Business Group、Marketing Expert of Handset BusinessのSteve Lai氏がオンラインで、国内メディアのグループインタビューに答えた。なお、今回のインタビューでは製品についての話のみとされた。

上海からオンラインでインタビューに応じたLai氏

ハードウェアだけではない、ファーウェイのスマホカメラ
ユーザーの声に耳を傾け改善を進める

 HUAWEI P30 Proのメインカメラで初採用されたRYYBフィルター。通常のRGGBのG(緑)に代わり、Y(黄)を用いることで、より多くの光量が取り込めるようになり、暗い場所でも高画質での撮影が可能になった。P40 ProではこのRYYBフィルターは第2世代となっている。RYYBフィルターはカメラにとって新しい技術となるため、ソフトウェアのチューニングやアルゴリズムの改善が必要であり、メディアやユーザーの意見を受け、たとえば前モデルにあった黄色被りの傾向なども含めて、さらに進化させているという。

HUAWEI P40 Pro 5Gのカメラ部

メインに大型RYYBセンサーを用いる

 また、ソフトウェアでは、P40 Proでは「ゴールデンスナップ」と呼ばれる撮影機能が売りになっている。このゴールデンスナップでは、背景に横切った通行人を自動で削除したり、ガラス越しに写真撮影した際の写り込みの低減、複数人の笑顔が揃った瞬間のベストショットのチョイスなどが可能。多くの人が頻繁に撮影する場面で、誰でも簡単にいい写真を撮れるようにしたいという、ユーザー体験の向上を目指して開発したとする。

 こうしたソフトウェアやアルゴリズム、ユーザー体験の向上といった要素はインタビュー内でも頻繁に強調された部分。他のスマホメーカーも、大型センサーや超広角カメラ、望遠カメラなど、ファーウェイがスマホカメラに取り込んだトレンドをフォローしている状況があるが、ライバルは「主にハードウェア面を追求している」(Lai氏)として、ハードウェアのみならずソフトウェアでの高い開発能力をファーウェイが持っていることをアピールした。

 さらに今後のスマホカメラの進化の方向性についても触れた。ユーザーの感覚では、4個から5個、6個とさらにどんどんレンズの数も増えていくのだろうか? といった予想もしてしまうが、「スマホは常に手に取って使う」という原則のものと、スリムさを保つことも重要と考えているようだ。

 その例の1つがペリスコープ型(潜望鏡型)の望遠カメラの搭載。防水やワイヤレスチャージなど、機能を増やすほど端末は重くなっていく一方で、消費者のニーズは常に検討しているとのことで、次の世代では「カメラを増やすかもしれないし、減らすかもしれない。今のままかもしれない」とするとともに「常に新しい体験を提供していきたい」と語った。

 

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