CureAppは3月16日、同社で開発し、自治医科大学の苅尾七臣教授らと共同研究を行なっていた高血圧症に対する治療アプリに関して、治験が完了し、主要評価項目である24時間の平均収縮期血圧(血圧測定で測定される、高い方の血圧)において統計学的な有意差が認められ、降圧効果が確認されたことを報告した。
本治験は降圧薬による内服治療を受けていない本態性高血圧症の患者を対象に、治療アプリの有効性と安全性を評価した試験。
高血圧治療ガイドライン2019に沿った生活習慣の修正のみを行なう対照群と、ガイドラインに沿った生活習慣の修正に加えて「治療アプリ」を使用する介入群の2群に分け比較検討がされている。
治験の結果、主要評価項目である「登録12週時時点における自由行動下血圧測定(ABPM)による24時間の収縮期血圧の平均値のベースラインからの変化量」において、介入群は対照群に比べて統計学的な有意差が認められ、本治療アプリが高血圧症の治療に寄与したことが示されたという(ABPMとは普段どおりの生活をしながら24時間一定間隔で継続的に血圧を測定する検査)。
同社は今後、この治験の結果を用いて薬事承認申請を行なっていくとコメントしている。