オンライン会議や外部ディスプレーによるプレゼンなど、テレワーク用途で大活躍!
Ryzen搭載、持ち運びと性能のバランスが取れたテレワーク向け13型モバイルノートPC<Lenovo IdeaPad S540>
2021年03月29日 09時00分更新
テレワーク向けの高い性能を発揮
試用機の構成はRyzen 7 4800U、16GBメモリー(8GB×2)、512GB SSD(NVMe)。Ryzen 7 4800U、Ryzen 5 4600U搭載モデルはRadeon グラフィックスを内蔵する。標準メモリーは8GBとなっているが、オンライン会議や画面共有を含むビジネス関連操作からすると、8GBメモリーでは厳しいシーンもあり、まずは16GBメモリーを搭載したモデルをチェックするといい。
たとえば、「Ryzen 7 4800U」と「Ryzen 5 4600U」はグラフィック性能が高いため、外部ディスプレーを使用しながらの作業にも向くが、その分メモリーを使用する。その状態でさらにオンライン会議や画面共有を始めるとメモリーが不足しやすいというわけだ。
さて、Radeon グラフィックスのメリットはというと、まっさきにゲームと思い浮かべがちだが、動画再生やエンコード、Officeアプリケーションや画像/動画編集アプリケーションの一部機能にも影響する。オンライン会議での画面共有がわかりやすいが、基本的にグラフィック機能で処理をしてサーバーに送信している。
この点は「PCMark 10」(v2.1.2508)の結果が顕著で、スコアは5007と高く、Video Conferencing Score(オンライン会議向けの性能指標)も8693とデスクトップパソコンに近い。これは実際に「Zoom」や「Microsoft Teams」で画面共有しながら試してみたが、外部ディスプレーに資料を表示しながらでも動作は快適であり、最近のビジネススタイルにフィットするといえるだろう。
気分転換にゲームをする可能性もあるだろうから、ゲーム系ベンチマークも見ていこう。「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」は、解像度を下げることで快適なプレイ環境になる。ただ、冷却ファンがかなりうるさくなるため、騒音が気になる場合はもっと低負荷のゲームを選ぶといい。この点は「3DMark WILD LIFEプリセット」での計測結果からもいえることだ。
最後に、プリインストールアプリケーションの中でとくに重要視したい「Lenovo Vantage」をチェックしよう。Lenovo Vantageは本体の管理用アプリケーションであり、これを利用すればWindowsの設定も含めてワンストップで済む。ひと通り触れておくことを推奨したい。もちろん、頻繁にチェックする必要はなく、Windowsの調子が悪いなぁと思ったときに確認するくらいでOKだ。
<Lenovo IdeaPad S540>は、サイズとテレワーク向けの性能バランスのいいノートパソコンだ。発売時期は2020年であるため、最新のAPUではないものの、作業用としては十分な性能であり、購入予算とも相談しやすい価格帯になっている。オンライン会議しながらの作業や、外部ディスイプレーを使用しながらの作業で動作が重いと感じているのならば、<Lenovo IdeaPad S540>をチェックしてほしい。そんな不満とはさよならできるだろう。
| 試用機の主なスペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 4800U |
| グラフィックス | Radeon グラフィックス |
| メモリー | 16GB |
| ストレージ | 512GB SSD |
| ディスプレー | 13.3型(2560×1600ドット)、IPSパネル、LEDバックライト付き |
| 内蔵ドライブ | - |
| 通信規格 | 無線LAN(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5.0 |
| インターフェース | USB 3.0 Type-C×2、USB 3.0 Type-A、ヘッドセット端子 |
| サイズ/重さ | およそ幅296.9×奥行208.6×高さ15.95mm/約1.25kg |
| OS | Windows 10 Home(64bit) |


















