テレワークが普及する昨今、ホワイトボードを用いたブレインストーミングのような作業を実施しづらいと感じる人も多いだろう。しかし、もし手元にiPadとApple Pencilがあるならば、手書きの文字や図解を用いたコミュニケーションが手軽にできる。共同作業に適したiPad向けのアプリを4つほど紹介するので、ぜひ試してみてほしい。
手軽にノートを共有できる「GoodNotes 5」
アプリの知名度が高いという意味で、まず検討したいのが「GoodNotes 5」だ。同アプリはiPad向けのノートアプリを探したことがある人なら、一度は目にしたことがあるであろう定番ツールの一つである。980円の有料アプリではあるが、すでに講義や調べ物をまとめるためのノートとして活用している方も多いという意味で、共有プラットフォームとして適しているだろう。
同アプリでは、昨年夏に提供されたバージョン5.5で共同編集作業が追加された。自動アップデートをオフにしている人は、最新バージョンにアップデートをしてから機能をチェックしてみてほしい。
GoodNotes 5で共同編集をするためには、まず同アプリ内の設定メニューから「iCloud設定」を開き、「iCloudを使用」をオンにしておく必要がある。続いて、作成したノートから共同編集用のリンクを作成し、メンバーに共有することで、同じノートに編集を加えられるようになる。なお、共有したノートには、人のアイコンが表示されるようになる。また、アプリ内の「共有済み」タブでノートを確認できるようになる。
共有ノート上での編集操作を取り消すことができるのは、その編集を加えたユーザーのみになる。例えば、ユーザーAが引いた線を誤ってユーザーBが消しゴムで消した場合を考えると、Aが「戻る」操作を押しても線が消えたという変化はなくならない。消えた箇所をもとに戻すには、ユーザーBが「戻る」操作をする必要がある。利用の際には、この点に注意が必要だ。