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見た目も性能もこだわりたいという人にオススメ

ド派手なライトアップが魅力のゲーミングPC「G-Master Luminous Z490 RGB」は性能もしっかり高く4Kゲームプレイもできる実力

2021年02月09日 12時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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「G-Master Luminous Z490 RGB」

 サイコムが販売するライトアップ重視のユニークなゲーミングパソコン「G-Master Luminous Z490 RGB」最大の特徴は、ほぼすべてのパーツが光るというド派手な構成になっていること。どう光るのかといった部分は前回紹介したので、今回はマシン本来の性能面についてみていこう。

上から下まで、LEDを搭載した光るパーツをふんだんに使いド派手に光る。色やパターンはユーティリティから設定可能だ

 試用した構成は、標準からビデオカードをROG-STRIX-RTX3070-O8G-GAMINGへ、メモリーを8GB×2から8GB×4へと変更したものとなる。この試用機を使い、各種ベンチマークを動かしてみた。

PCケースには「InWin 303 RGB」を採用

G-Master Luminous Z490 RGBの主なスペック
CPU Core i7-10700K(3.8GHz~最大5.1GHz)、8コア/16スレッド
グラフィックス ROG-STRIX-RTX3070-O8G-GAMING(試用機はROG-STRIX-RTX3070-O8G-GAMINGを搭載)、サイコムオリジナルVGAサポートステイ
メモリー 8GB×2 G.SKILL Trident Z RGB DDR4-2933(試用機は8GB×4)
ストレージ 512GB SSD(Intel SSD 660p Series)
CPUクーラー CoolerMaster ML120L V2 RGB
マザーボード ASUS ROG STRIX Z490-F GAMING
電源 Lian Li Strimer 24PIN/8PIN(マザーボード24PIN、ビデオカード8PIN用RGB発光電源延長ケーブル)
OS Windows 10 Home(64bit)

PCの総合性能とCPU性能からまずはチェック

 まずは基本性能から。Officeソフトやテレビ会議の利用から、3D性能まで幅広くチェックしてくれる総合ベンチマークの「PCMark 10」と、CGレンダリング速度からCPU性能を独自スコアで評価してくれる「CINEBENCH R23」、そしてストレージ性能は「CrystalDiskMark」を使ってチェックしていこう。

「PCMark 10」の総合スコアは7446。CPUがCore i7-10700K、GPUがGeForce RTX 3080なため、一般用途なら文句なしに快適に使える

8コア/16スレッドのCPUというだけあって、「CINEBENCH R23」のスコアは高め。マルチスレッドのCPUが10896pts、シングルスレッドのCPU(Single Core)が1266ptsとなっていた

「CrystalDiskMark」(8.0.1)によるストレージのシーケンシャル速度は、リード約1596MB/秒、ライト約846MB/秒。ライトが少し遅めだが、待たされる感覚はない

 ハイスペックなゲーミングパソコンというだけあって、総合性能やCPU性能は文句なしに高い。ストレージは「Intel SSD 660p」がNVMe対応のM.2 SSDとしては若干遅めなため、そのとおりの結果となっていたが、それでも十分速いため、ゲームプレイなどではほとんど気にならない。もしより高速なストレージを使いたいというなら、BTOでカスタマイズするといいだろう。

 サイコムはBTOメニューが豊富で、価格性能に優れた「WD Black」や、性能を追求した「SAMSUNG 970 EVO」などを選択できる。ストレージ速度が少々不安であれば、こういったさらに高速なSSDを選んでおこう。

NVMe対応のM.2 SSDは3種類から選択可能。容量も512GB~2TBと幅広い。多くのゲームを楽しみたいなら、容量も増やしておきたい

気になるゲーミング性能を2つのベンチマークソフトでチェック

 ゲーミングパソコンが本領を発揮する3D性能は、「3DMark」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)でチェック。DirectX 11世代のテストは今回の試用機では軽すぎるため、3DMarkはDirectX 12のテストとなるTime SpyとTime Spy Extremeを試した。また、GeForce RTXシリーズを搭載していることもあり、レイトレーシング対応のPort Royalも試している。

 3DMarkの結果から見ていこう。

解像度がWQHD(2560×1440)となるTime Spyのスコアは、16255。Excellentとなっていることからもわかる通り、かなり優秀なスコアだ

解像度が4K(3840×2160)のTime Spy Extremeは、Time Spyと比べスコアが大きく減少し、7986に。とはいえ、これでもかなりスコアは高い

レイトレーシングテストとなるPort Royalのスコアは11603。GeForce RTX 3080の実力の高さがよくわかる

 3DMarkのスコアは総じて高く、さすがGeForce RTX 3080を搭載しているゲーミングパソコンだ。これだけの性能が出ていれば、現在発売中のゲームのほとんどをWQHDの高画質設定で快適に遊べるだろう。それどころか、よほど重たいゲームでなければ、4K解像度での快適プレイも夢ではない。

 もう1つ、定番ベンチマークとなるFFXVベンチの結果も見ていこう。ベンチの設定は、画質にプリセットの「高画質」を選び、フルスクリーンで実行。解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターン試してみた。

フルHDでのスコアは14800と非常に高く、当然ながら評価も「非常に快適」。フルHDで遊ぶのはもったいないほどの性能だ

WQHDでもスコアは高く、12563。評価も変わらず「非常に快適」のままで、WQHDでも余裕があるのがわかる

4Kになるとスコアは7869と大きく下がるものの、評価は「快適」。シーンによっては重くなる可能性は否定できないが、それでも4Kで遊べるというのがうれしい

 FFXVベンチは比較的重ためなベンチマークとなるが、結果を見る限り4Kでも十分遊べるだけのポテンシャルがあるマシンだということがわかった。

 ゲーム性能は搭載するビデオカードによって大きく左右されるが、GeForce RTX 3080のポテンシャルの高さ、そしてそのポテンシャルを引き出せるCore i7-10700KというCPUを搭載しているのが、G-Master Luminous Z490 RGBの強さといえる。

見た目が派手なだけでなく、しっかりと実力も高いハイスペックパソコン

見た目も性能もこだわりたいという人にオススメ

 ライトアップにこだわったパソコンというだけあって、動作時の派手さばかりに目が行きがちだが、本来のゲーミングパソコンとしての性能も文句なしに高い。

 コスパや性能だけを求める人には向いていないが、ありきたりのパソコンでは満足できない、展示用のデモ機として目立つパソコンがほしい、見た目も性能もこだわりたいという人にとっては、G-Master Luminous Z490 RGBはなかなか面白い。人とは違うパソコンを探しているなら、ぜひチェックしてみてほしい。

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