NTTドコモとAGCは1月26日、メタサーフェス技術を駆使して開発した「メタサーフェスレンズ」を用いることで窓ガラスを通るミリ波を屋内の特定の場所に集め、屋内での受信電力を向上させる実証実験に成功したことを発表。
今回開発した28GHz帯向けメタサーフェスレンズは、メタサーフェス基板上の小さな素子に複数の形状を持たせ、適切に配置することで窓ガラスを通るミリ波を屋内の特定の場所に集めることができるレンズとのこと。また、メタサーフェスレンズは、LTEやsub-6帯等の他の周波数に影響を与えないように設計されており、他の帯域と並行してミリ波のエリア改善が可能になる。
本実証実験で使用したメタサーフェスレンズは、2月4日~2月7日までオンラインで開催するドコモのイベント「docomo Open House 2021」で、閲覧できるとのこと。
ドコモとAGCは今後も5G evolutionや6Gの効率的かつ柔軟なエリア構築手法の確立をめざし研究・開発に取り組んでいくとした。