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コンパクトながらオプションでビデオカードも選択可能

デザイン刷新でインテリアに馴染むスリムPC「ESPRIMO WD2/E2」、ハイスペック構成にも対応する拡張性も魅力 (1/2)

2021年01月08日 09時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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富士通クライアントコンピューティングの「ESPRIMO WD2/E2」とオプションのディスプレー

 富士通クライアントコンピューティングから、スリムタワーデスクトップPC「ESPRIMO WD2/E2」が販売中だ。本体のデザインが刷新され、よりスタイリッシュに、より省スペースに生まれ変わっているのが大きな特徴。同社の直販サイト「富士通 WEBMART」で販売されているが、今回その実機を試すことができたので、製品の外観や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

デザイン性&省スペース性がアップ

 「ESPRIMO WD2」シリーズは、比較的コンパクトながら拡張性やメンテナンス性が高く、ベテランユーザーを中心に根強い人気を誇っている。

 新モデルのESPRIMO WD2/E2ではPCケースのデザインが刷新され、拡張性の高さを維持しながらこれまで以上にコンパクトに生まれ変わった。本体サイズは、従来がおよそ幅89×奥行343×高さ332mm(設置台含まず)、重さ約6.8kgだったのに対し、新モデルではおよそ幅89×奥行332×高さ313mm(設置台含まず)、重さ約5.7kgとひとまわり小さくなっている。容量で比較すると前モデルの10リットルサイズから8リットルサイズへ、2割近くのサイズダウンになった。

前モデル

新モデル。フロントパネルはロゴのみのシンプルなデザインに

 ESPRIMO WD2/E2は、サイズだけでなく外観も大幅に変更されており、フロントパネルはロゴのみのシンプルなデザインになっている。このフロントパネルは扉のような構造になっており、パカっと開くと電源ボタンや光学ドライブ、USBポートなどのインターフェースにアクセスできる。従来のようにインターフェースが剥き出しになっていないため頻繁にアクセスする場合は少々不便だが、ホコリの侵入などの心配が減り、卓上に設置した場合もパソコンっぽさをあまり感じずインテリアなどに馴染みやすくなった。

 ESPRIMO WD2/E2のカラバリはメタリックブラウンとダークシルバーの2種類。今回はダークシルバーを試したが、フロントパネルがヘアライン加工で金属っぽい仕上げになっており、上品でエレガントな雰囲気。高級オーディオ機器などと並べてもサマになりそうだ。

 なお従来同様、製品には設置台(フット)が同梱されており、本体底面に取り付けることで縦置き時の安定性を高めることができる。また右側面パネルにはゴム足が装備されているので、横置きも可能だ。

縦置きの際の安定性を高める設置台も付属する

本体は横置きにも対応している

 ESPRIMO WD2/E2のインターフェースは、本体前面に使用頻度の高いUSB 2.0×2、USB 3.1(Gen1)、USB 3.2(Gen1)、USB 3.1(Gen2)Type-C、マイク・ヘッドフォン・ヘッドセット兼用端子、光学式ドライブ、電源ボタンなどが搭載されている。

フロントパネルを開いたところ。本体前面にはUSB 2.0×2、USB 3.1(Gen1)、USB 3.2(Gen1)、USB 3.1(Gen2)Type-C、マイク・ヘッドフォン・ヘッドセット兼用端子、光学ドライブ、電源ボタンなどが搭載されている

本体背面には、USB 2.0×2、USB 3.2(Gen1)×4、有線LAN端子、ラインアウト端子、ラインイン端子、HDMI、DisplayPort×2、サービスコンセントなどが搭載されている

 背面には、USB 2.0×2、USB 3.2(Gen1)×4、有線LAN端子、ラインアウト端子、ラインイン端子、HDMI、DisplayPort×2などが標準で装備されている。また購入時にオプションのビデオカードとしてQuadro P620を選択した場合はMini DisplayPortが4基、GeForce GTX 1650を選択した場合はHDMI 1基とDisplayPort 2基が搭載される(ただし、いずれも標準のHDMIとDisplayPortは使用不可になる)。今回のESPRIMO WD2/E2の試用機はGeForce GTX 1650搭載モデルのため、標準のHDMIとDisplayPortは塞がれており、代わりに拡張スロット部分にHDMI 1基とDisplayPort 2基が装備されていた。

 このほか、背面にはサービスコンセントも用意されており、オプションのディスプレーに電源を供給することが可能。煩雑になりがちなケーブル周りをスッキリさせられるのがうれしい。ただし、他社製ディスプレーはメーカー保証外になるので、動作に問題なかったとしても家庭の電源コンセントから電源を取った方がよさそうだ。

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