Seagateは12月9日、データ・モビリティーや信頼性の向上に活用できるRISC-Vコアを設計したと発表した。
米Seagate Technology plcによる発表。オープンソースのRISC-V命令セット・アーキテクチャーをベースとした設計により、高性能とエリア最適化に特化した2種類のプロセッサー設計という。
高性能コアはRISC-V対応シリコン搭載で構築、HDDにて機能することを実証。高度なサーボ・アルゴリズムが利用できることから高精度ポジショニングを可能にし、高作業負荷下にてHDDにおけるリアルタイム性能を向上。現行ソリューションと比べて最大3倍の性能を発揮したという。科学的なシミュレーションや機械学習といった最先端演算用途にも活用できるとしている。
エリア最適化コアは、柔軟に構成できるマイクロアーキテクチャーと機能セットを特長とする。設置面積と消費電力の削減を視野に入れた最適化設計を取り入れ、セキュリティーが重視されるエッジコンピューティングにおける計算処理と省スペースを両立。
SeagateはOpenTitanのメンバーとしてオープンで透明性の高いセキュリティー対策に注力しており、エリア最適化コアはストレージ製品のセキュリティーにも活用すると見られる。
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