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ASCII Power Review ― 第109回

iPhone 12 Pro Max 実機レビュー = 最新最上位の威力は凄かった!!-倶楽部情報局

2020年12月09日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「iPhone 12 Pro Max 実機レビュー = 最新最上位の威力は凄かった!!」を紹介します。


 アップルは11月13日、iPhone 12シリーズの最上位モデル「iPhone 12 Pro Max」を発売した。今回、5.4型「iPhone 12 mini」、6.1型「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」、6.7型「iPhone 12 Pro Max」の4モデルが発売されているが、スペックに違いはあれど全モデルに「A14 Bionic」プロセッサーと有機ELディスプレーを採用。一般的な用途なら画面サイズと予算でモデルを選んでもいいぐらいだ。

 しかし、最上位モデルのiPhone 12 Pro Maxはピクセルサイズ1.7μm、センサーシフトOISの広角カメラを唯一搭載しており、やはり特別なモデルなのである。じっくりと使ってみたレポートをお届けしよう。

アップル「iPhone 12 Pro Max」128GB:11万7800円、256GB:12万8800円、512GB:15万800円

広角カメラと望遠カメラが特別な まさにフラッグシップモデル

 iPhone 12 Pro MaxはOSに「iOS 14」、プロセッサーに「A14 Bionic」を採用。メモリー(RAM)は6GB(「Geekbench 5」のシステム情報で確認)、ストレージは128GB/256GB/512GBのいずれかを搭載している。

 A14 Bionicはスマートフォン向けとしては初めて5nmプロセスで製造されたプロセッサー。6コアのCPU(高性能コア×2、高効率コア×4)、4コアのGPU、16コアのNeural Engineで構成されている。ちなみに「A13 Bionic」のトランジスタ数は85億個だったが、A14 Bionicは約40%増えて118億個に達しているのだから驚きだ。そのパフォーマンスについてはベンチマークの章でチェックしてみよう。

 ディスプレーは6.7型有機EL(2778×1284ドット、458ppi、コントラスト比200万:1、色域P3、最大輝度800cd/平方m(標準)、最大輝度1200cd/平方m(HDR))を搭載。ちなみに最大輝度(標準)は、iPhone 12 miniとiPhone 12が625cd/平方m、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxが800cd/平方mと差別化されている。ただし、環境光に応じて色を調節する「True Tone」と明るさの自動調整機能を有効にしていれば、ほぼ同じ色、明るさで表示される。

 カメラは超広角(1200万画素、F2.4、14mm)、広角(1200万画素、F1.6、26mm、ピクセルサイズ1.7μm、センサーシフトOIS)、望遠(1200万画素、F2.2、65mm、OIS)、フロント(12MP、F2.2、23mm)という構成。

 同じトリプルカメラのiPhone 12 Proと比較しても、広角カメラはピクセルサイズが1.7μmと大きく、センサーシフト方式の光学式手ブレ補正機構が搭載され、望遠カメラが光学2倍(52mm)から光学2.5倍(65mm)へと高倍率化されている。またiPhone 12 mini、iPhone 12と比較した場合には、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxは最大5mまでの距離を計測できる「LiDARスキャナ」を搭載している点がアドバンテージだ。

 ディスプレーとカメラ、そしてサイズ、重量、バッテリー容量、ボディー材質以外のスペックは基本的に共通。通信機能は5G(Sub6)、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.0、NFC、FeliCaをサポート。SIMカードはnanoSIMとeSIMのデュアル仕様だ。

 iPhone 12 Pro Maxの本体サイズは160.8×78.1×7.4mm、重量は226g。ボディー材質は医療グレードのステンレススチールで、ディスプレーは対落下性能が4倍向上したと謳うCeramic Shieldでカバー。バッテリーはiFixitの分解レポートによれば3687mAhを内蔵。バッテリー駆動時間はシリーズで最も長い最大20時間とされている。

 なおiPhone 12シリーズは磁力で吸着する「MagSafe充電」という新機能が取り入れられたが、Qiワイヤレス充電にも引き続き対応。Qiワイヤレス充電は最大7.5Wだが、MagSafe充電なら最大15Wで充電可能だ。

iPhone12シリーズには4隅が丸められた「Super Retina XDRディスプレイ」が採用

カラーはパシフィックブルー、ゴールド、グラファイト、シルバーの4色を用意。これは新色のパシフィックブルー

本体下部にはLightning端子、内蔵マイク、内蔵ステレオスピーカーが配置

本体右側面にはサイドボタン、左側面にはサウンドオン/オフスイッチ、ボリュームボタンを配置

iPhone 11 Pro Maxは158.0×77.8×8.1mm(高さ×幅×厚さ)、iPhone 12 Pro Maxは160.8×78.1×7.4mm(同)。ニューモデルは0.7mm薄くなっているものの、わずかに大きくなっている

鏡面仕上げのステンレススチールの美しさにはグッと来るが、非常に手脂が付きやすい

左上が望遠、左下が広角、右中央が超広角カメラ。超広角カメラの下にあるのが「LiDARスキャナ」だ

これはLiDARスキャナに対応した「3d Scanner App」。LiDARスキャナで空間や物体をスキャニングし、OBJ、GLTF、GLB、DAE、STLなどの一般的な3Dファイル形式で出力できる

ディスプレー上部のノッチ(切り欠き部)には、ドットプロジェクター、投光イルミネーター、赤外線カメラで構成される「TrueDepthカメラシステム」と、フロントカメラ、マイク、ステレオスピーカーが内蔵

同梱品からイヤフォン、充電器が省かれ、本体、USB-C - Lightningケーブル、マニュアル、SIMピン、ロゴシールへと簡素化された

同梱品を減らすことにより、製品パッケージの厚みが約1/2とコンパクトになっている

スマホ最高クラスのパワー
5Gを日常的に利用できるのはいつ?

 A14 Bionicを搭載したiPhone 12 Pro Maxはどのぐらいの処理性能を実現しているのだろうか?

 今回ベンチマークを実施したところ定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは674708という結果になった。AnTuTu Benchmarkのランキングで前モデル「iPhone 11 Pro Max」の総合スコアは525343とされているので、iPhone 12 Pro Maxはその約1.28倍のスコアを記録したことになる。

 ちなみにAndroid最速端末「ROG Phone 3」の総合スコアは647919なので、iPhone 12 Pro Maxはその1.04倍のスコアだ。いずれにしてもあくまでもベンチマークの結果だが、iPhone 12 Pro Maxがスマートフォン最高クラスのパフォーマンスを備えていることは間違いない。

定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは674708、CPU/Computeベンチマーク「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは4370、Computeは9602、3Dベンチマーク「3DMark」のWild Life Unlimitedは9153

 iPhone 12シリーズは5Gに対応したことも大きなトピックだが、筆者の生活圏(さいたま市某区)でドコモの5Gはまだ利用できない。通信事業者は5Gのエリア、スポットを拡充していくとアナウンスしているが、たとえばドコモであれば2021年夏(予定)までは「サービスエリアマップ」で確認できるが、それ以降のスケジュールは明確に示されていない。個人的には、自宅の最寄り駅でいつから5Gを使えるのかぐらいは教えてほしいと思う。

ドコモのサービスエリアマップで確認したところ、筆者がよく訪れるさいたま新都心駅周辺に5G利用可能スポットは表示されていない。さらに郊外にある筆者自宅の最寄り駅で、ドコモの5Gを利用できるようになるのはかなり先になりそうだ

Apple ProRAWのリリースが待ち遠しいが写りは大満足なのだ


 続きは「iPhone 12 Pro Max 実機レビュー = 最新最上位の威力は凄かった!!」でお楽しみください。

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