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SPEC.orgの性能評価で世界最高記録

ASUS、1P・2Pサーバーが683項目で最高記録を樹立

2020年11月27日 17時30分更新

文● ASCII

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 ASUS JAPANは11月27日、Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC、標準性能評価法人)のベンチマークで、新たに合計683項目の世界最高記録を樹立したと発表した。

 ASUSのシングル(1P)およびダブル(2P)ソケットサーバーはSPEC CPU 2017のベンチマークで最も多くの記録を獲得。これらの記録は、第1、第2世代インテルXeonスケーラブル・プロセッサー、AMD EPYC 7002プロセッサーおよびワークロードなど、インテルとAMDのプラットフォームを採用したサーバーにより達成したもの(2020年9月29日現在)。

 これらのサーバーは、一般的なビジネスインフラから、ソフトウェア定義デプロイメント、データ分析、AI、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)など、幅広い分野で活用されている。

・AMD EPYC製品の包括的なポートフォリオを提供

 AMD EPYC 7002プロセッサーを搭載したASUSサーバーは現在、213項目の世界記録を保持している。これは、整数レート、浮動小数点レート、整数速度、浮動小数点速度を含むSPEC CPU 2017のベンチマークすべての合計で、シングルソケットは167項目、デュアルソケットは46項目で最高記録を達成している。

 ASUSはGPUに最適化された高密度で汎用性の高い1U・2UケースのAMD EPYCサーバーを豊富なカテゴリで提供。これらはすべてAMD EPYC 7002シリーズを搭載し、最大64コア、128スレッド、8チャネルのDDR4 3200、128 PCIe 4.0レーンをサポートしている。各サーバーカテゴリは、AI推論、仮想化、VDI、アナリティクス、ソフトウェア定義デプロイメントなどさまざまなワークロードに合わせ最適に設計されている。

・GPUサーバー

 ASUS ESC4000A-E10は、圧倒的なCPUコアと豊富なGPUサポートを備える、高速通信を必要とするデータセンターや企業環境でのAI、HPC、仮想デスクトップインフラストラクチャー(VDI)アプリケーション向けに設計されたAMD EPYCプロセッサー搭載の2U GPUサーバー。

 ESC4000A-E10はGPUに最適化されたパフォーマンスを備え、NVIDIA Ampereアーキテクチャ上に構築された最新のNVIDIA A100 PCIe GPU、Tesla T4およびQuadro GPUを含む最大4つの高性能ダブルスロットまたは8つのシングルスロットGPUをサポート。GPUリソースを共有プールに統合することで仮想化を実現し、ユーザーはより効率的にリソースを利用できるという。

・高密度サーバー

 高密度サーバー「RS620SA-E10-RS12」は、2Uケースに6つのノードを備え、各ノードにAMD EPYC 7002を搭載。RS620SA-E10-RS12は最大280W のTDP、ノードあたり最大64コア、PCIe 4.0の帯域幅をサポートしており、各ノードにPCIe 4.0 x16とOCP 3.0スロットをそれぞれ1基ずつ備える。最大12基のホットスワップ可能なストレージベイは優れた柔軟性を発揮し、最大6つのSATA/SASハードドライブと6つのNVMe SSD、あるいは12基すべてにNVMe SSDストレージを配置することが可能。高いコア数と高速通信という2つの利点を備えたRS620SA-E10-RS12は、システム全体に優れた柔軟性を提供する。

・汎用ラックサーバー

 「RS720A-E9」「RS700A-E10」は、高性能、高効率で管理のしやすいバランスのとれた2U・1Uケースのデュアルソケットサーバー。「RS500A-E10」「RS500A-E9」は、規模の拡大を見込む組織が手頃な価格帯で必要不可欠な機能を手に入れることができるコンパクトな1Uケースのシングルソケットサーバー。

・パフォーマンスブースト・チューニング技術

 ASUSサーバーは、独自のパフォーマンスブースト技術を備えており、ワークロードの要件に応じてサーバーを調整することで、最高のパフォーマンスとアジリティーを実現し、データセンターの管理を強化する。このテクノロジーは、プロセッサー周波数を最大化し、電力を高めることによりワークロードのスループットを改善する。金融サービスやデータセンターの運用など、時間に制約のあるアプリケーションに最適としている。

 パフォーマンスブーストは、3つの重要なテクノロジーで構成されている。コアオプティマイザーは、マルチコア操作でプロセッサー周波数を最大化し、レイテンシーを軽減するために周波数シフトを回避する。エンジンブーストは、革新的な電圧設計により自動電力加速を実現し、サーバー全体のパフォーマンスを向上させ、最大24.5%のTflopsパフォーマンスを実現する。ワークロードプリセットは、ワークロードとパフォーマンスと効率を向上させるベンチマークに基づいて事前設定されたBIOSサーバープロファイルで、ピーク時のパフォーマンスを5.8%向上させる。

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