セレブの名前を検索すると危険なのはなぜか
最近は、気になる言葉や人名があると、すぐに「検索」する人が多いのではないか。検索サイトはもちろん、TwitterなどのSNSでも、検索で最新の情報が手に入ることは少なくない。しかし、その中には、安全ではない情報もある。
マカフィーは10月6日(現地時間)、「2020年の最も危険なセレブ」の調査結果を発表した。名前を検索すると気づかないうちにマルウェアがデバイスにインストールされるなど、ユーザーを危険にさらすリスクが高い有名人を調査するものだ。
2020年の第1位には、ミュージカルコメディ「ピッチ・パーフェクト」や、HBO Maxのオリジナルドラマ「LOVE LIFE」などで知られる、女優のアナ・ケンドリックがトップに。2019年の調査では第4位だったが、最近公開された映画「TROLLS World Tour」(邦題:トロールズ ミュージック★パワー)のポピーの声で注目を集めた。
第2位はP・ディディーの愛称で知られるショーン・コムズ、第3位は女優のブレイク・ライブリーという結果。第4位にマライア・キャリー、第5位にジャスティン・ティンバーレイク、第6位にテイラー・スウィフトと大物ミュージシャンが続き、第7位はトーク番組司会者のジミー・キンメル、第8位は女優のジュリア・ロバーツ、第9位は女優兼コメディアンのケイト・マッキノン、第10位にはシンガーソングライターのジェイソン・デルーロが続いた。
前述したように、あくまでユーザーを危険にさらすリスクが高いということであり、「危険なセレブ」と言っても、当人たちが悪事に手を染めているわけではない。「インターネット検索でリスクが高い」ランキングに名前が挙がったということは、検索対象として人気が高い有名人であることを意味しているのだ。
アメリカでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による外出制限でオンライン利用が活発になり、消費者は映画やテレビ番組、最新ニュースなどのコンテンツをより楽しむようになった。
つまり、悪意のある人間にとっては、「検索されやすい」人名を使って、悪意のあるウェブサイトに誘導したり、マルウェアをインストールさせることが容易となる。そのため、人気が高い有名人を検索することは、危険性が高い、という行為でもあるのだ。
「無料」などの言葉に踊らされず、正規のサービスを利用する
今年の調査では、幅広い層からの支持を得るミュージシャンが、トップ10のうち半分を占める結果となった。
例を挙げれば、第2位のショーン・コムズは、MTVの「Making the Band(メイキング・ザ・バンド)」の復活を発表するとともに、ほかの有名人とともに医療従事者のための募金活動をするダンスマラソンを主催し、ファンの注目を集めた。
マライア・キャリー(第4位)は、新アルバムのリリースとホリデーシーズンに向けた特別番組をApple TV+で配信することを発表。ジャスティン・ティンバーレイク(第5位)は第2子が誕生。テイラー・スウィフト(第6位)はサプライズで新アルバム「folklore」をリリース……と、話題性がある有名人が、上位に来ていることがわかるだろう。
これらの人物が危険な検索ワードとなってしまうのは、インターネット上でいち早く映像や音源、最新の情報をチェックしたいという、消費者の心理をついた攻撃が横行している証拠ともいえるだろう。
この調査結果はアメリカで発表されたものだが、リアルタイムの情報を求めるため、ポップカルチャーのトレンドワードを検索するユーザーが多いのは、日本などでも同じだ。外出が制限されている状況下では、この傾向はより強くなるはず。
日本人を標的にするサイバー犯罪ならば、日本の有名人を検索する人々を狙い、悪意のあるファイルを仕掛けようと考えるだろう。有名なアーティストの映像や音源は気になるものだが、うかつに悪意のあるサイトにアクセスしないよう用心する必要もある。
そのため、正規のテレビ動画・映画配信サービスや音楽ストリーミングプラットフォームを利用するのは基本だ。セキュリティ・ソリューションの使用はもちろんのこと、保護者の立場からでは、ペアレンタルコントロールを利用するのも手だろう。
今回は、McAfee Blogの「女優アナ・ケンドリック、2020年の最も危険なセレブに」を紹介しよう。(せきゅラボ)
※以下はMcAfee Blogからの転載となります。
女優アナ・ケンドリック、2020年の最も危険なセレブに
COVID-19による外出制限で室内に閉じ込められた人々は、消費するコンテンツを探し求めてインターネットを検索しました。追加費用が発生するのを回避するために、無料のエンターテインメント(映画、テレビ番組、音楽)を探すことがよくあると思いますが、これらの習慣が増えるにつれ、無料のインターネットコンテンツに関連する潜在的なサイバー脅威も増え、今年14回目となる危険なセレブの調査はこれまで以上に重要なものとなりました。
マカフィーは、2020年の最も危険なセレブの調査を実施するために、有名人を調査し、誰が最も「危険な」結果を生成するかを明らかにしました。
最近の主演作品で注目を集めたことで、アメリカの女優アナ・ケンドリックは、マカフィーの2020年の最も危険なセレブのリストのトップとなりました。
目次
最も危険なセレブ トップ10
悪意のある検索結果から身を守るには
クリックするときは要注意
違法なストリーミングサイトの使用は避ける
サイバーセキュリティソリューションでオンラインの安全性を確保
ウェブサイトレピュテーションツールを使用
ペアレンタルコントロールソフトウェアを使用
最新情報を入手
最も危険なセレブ トップ10
「トワイライト」、「ピッチ・パーフェクト」、「シンプル・フェイバー」などの映画で人気のアナ・ケンドリック。彼女は最近、HBOMaxシリーズの「Love Life」や2020年の子供向け映画『TROLLS World Tour』(邦題:トロールズ ミュージック★パワー)にも出演しました。ケンドリックのほか、女優仲間のブレイク・ライヴリー(3位)、ジュリア・ロバーツ(8位)、またジェイソン・デルーロ(10位)がトップ10リストに加わっています。トップ10のリストには、アメリカの歌手マライア・キャリー(4位)、ジャスティン・ティンバーレイク(5位)、テイラー・スウィフト(6位)も含まれています。また、アメリカ人ラッパーのショーン(ディディ)コームズ(2位)やケイト・マッキノン(9位)、深夜トークショーのホストであるジミー・キンメル(7位)もそれぞれランクインしました。
多くの消費者は、お気に入りの有名人に関するインターネット検索が悪意のあるコンテンツにつながる可能性があることに気づいていません。サイバー犯罪者はこれらの人気のある検索を利用して、ファンに危険なリンクをクリックするように誘惑することがよくあります。今年の調査では、特に世界的大流行の中でストリーミングする新しい形式のエンターテインメントを探している消費者が、ますますコンテンツを検索していることが強調されています。
ストリーミング文化がより進む中、消費者は、視聴する新しい番組や映画を探している際に、悪意のあるWebサイトに惑わされる可能性が高まっています。Trrentまたは海賊版のダウンロードは、サイバー脅威の発生につながる可能性があることを理解する必要があります。疑いを持たないユーザーがお気に入りの有名人の映画を検索している際に悪意のあるリンクをクリックすると、デバイスが突然アドウェアやマルウェアに悩まされる可能性があるのです。
悪意のある検索結果から身を守るには
あなたとあなたの家族が彼女の最新の映画であなたの新しいお気に入りの女優をチェックしている場合でも、人気の歌手の新しいアルバムをストリーミングしている場合でも、検索がオンラインセキュリティを危険にさらす可能性がないことを確認することが重要です。次のヒントを参考に、デジタルライフを保護しながらプロアクティブなファンになりましょう。
クリックするときは要注意
お気に入りの有名人に関する情報を検索しているユーザーは注意が必要です。ダウンロードのために信頼できるリンクのみをクリックしてください。最も安全な方法は、マルウェアが含まれている可能性のあるサードパーティのWebサイトにアクセスするのではなく、公式Webサイトからの配信をリリースを待つことです。
違法なストリーミングサイトの使用は避ける
危険なオンライン行動として、違法なストリーミングサイトを使用すると、デバイスに大混乱をもたらす可能性があることを認識する必要があります。多くの違法ストリーミングサイトは、海賊版ビデオファイルを装ったマルウェアやアドウェアで溢れています。正規の評判の良いソースから番組をストリーミングしてください。
サイバーセキュリティソリューションでオンラインの安全性を確保
McAfee Total Protectionのような包括的なセキュリティソリューションを使用して、サイバー犯罪者から身を護りましょう。これは、マルウェア、フィッシング攻撃、およびその他の脅威からユーザーを保護するのに役立ちます。
ウェブサイトレピュテーションツールを使用
McAfee WebAdvisorなどのWebサイトレピュテーションツールを使用すると、悪意のあるWebサイトにアクセスしようとすると警告が表示されるなど、識別に役立つ機能が提供されます。
ペアレンタルコントロールソフトウェアを使用
子供もまた有名人のファンです。デバイスで子供に制限が設定されていることを確認し、ペアレンタル・コントロール・ソフトウェアを使用して、 悪意のあるWebサイトやWebサイトにアクセスしてしまう危険性を最小限に抑えてください。
最新情報を入手
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※本ページの内容は2020年10月12日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:Anna Kendrick Is McAfee’s Most Dangerous Celebrity 2020
著者:Baker Nanduru
※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。
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