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マカフィー、XDRプラットフォーム「MVISION XDR」発表

2020年10月30日 13時15分更新

文● ASCII

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 マカフィーは10月30日、業界初のXDR機能を備えたXDRプラットフォーム「MVISION XDR」を発表した。

 XDR(Extended Detection and Response)は、従来のエンドポイントでの検出と対応(EDR:Endpoint Detection and Response)機能を劇的に拡張した統合SaaSソリューション。ITインフラ全体に対するクラウドベースの最新の脅威管理ソリューションであり、攻撃ライフサイクル全体を網羅して優先度を判断することで重要な情報資産を保護や効率的な対応を容易に展開可能となる。

 MVISION XDRは、MVISION Insightsのプロアクティブな脅威分析機能を備え、迅速なリスク軽減によるセキュリティーオペレーションセンター(SOC)の効率を向上、脅威対策にかかる運用コストの削減が可能となる。

 同社によると、SOCはまだ過渡期にあり、成熟するまでは「事後対応のプロセスとワークフロー」「アラート対応への疲弊と断片化されたツール」「限られたスタッフと専門知識」という課題があるという。最新の調査によると66%の組織が独立した複数のセキュリティーツールを使用しているため検出と対応の効率性が低く、迅速で的確なセキュリティー対策を施すことができないという。

 MVISION XDRプラットフォームでは、一元化した管理画面により環境全体(エンドポイント/ネットワーク/クラウド)における脅威の可視化と制御を実現。独自のデータ認識機能により、リスクと企業への影響を踏まえたうえで脅威の優先度を自動で判断し、脅威がデバイスの重要なデータを標的としている場合、そちらへの対応の優先順位が高くなるという。

 オープンでクラウドベースのセキュリティープラットフォームであるため、外部の脅威インテリジェンス、チケットシステムなどの既存のSOCツールとの統合を簡素化し、運用コスト削減が可能。

 MVISION XDRの新機能の一部はMVISION EDRで利用可能。フルバージョンは2021年第1四半期に部分公開を行ない、その後に一般公開を予定している。

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