このページの本文へ

マカフィー、「MVISION Cloud」へMITRE ATT&CKを統合

2020年08月04日 14時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 マカフィーは8月4日、同社の CASB「MVISION Cloud」への MITRE ATT&CKの導入を発表した。クラウド脅威とMITRE ATT&CKを紐付ける最初のCASBになったという。

 MVISION Cloudは、クラウド上の企業データやユーザーを保護するクラウド・アクセス・セキュリティ・ブローカー (CASB) 製品。MITRE ATT&CKはMITREが開発している攻撃者の攻撃手法、戦術を分析して作成されたセキュリティーのフレームワーク・ナレッジベース(Adversarial Tactics, Techniques, and Common Knowledge:敵対的戦術とテクニック、一般知識)。

 これまでにもクラウドベースのセキュリティーでは、反復的なプロセスやフレームワークを活用してエンドポイントとネットワークへの脅威に対応しているが、クラウドの脅威や脆弱性をMITRE ATT&CKといった共通言語に置き換えることで脆弱性を把握して先制的に対応。MVISION CloudへMITRE ATT&CKが導入されたことでクラウドサービスに対するサイバー攻撃を追跡、検出、停止するための確実な方法の提供が可能になり、セキュリティー担当者はクラウドの脅威や脆弱性がMITRE ATT&CKのどこに位置するかを確認できる。

 マカフィーの調査によると、多くの企業では自社のクラウドサービスに対して平均月485回を超える外部からのサイバー攻撃を受けているという。MITRE ATT&CKとの統合により、クラウドサービスへの攻撃に焦点が当てられ、防御面でのギャップを識別、MVISION Cloudから直接ポリシーと設定変更を行なうことが可能になる。

カテゴリートップへ