圧倒的な連射性能とAFに驚愕!
まずは富士スピードウェイのコカ・コーラコーナーと呼ばれるエリアの丘に陣取り、スタート直後の様子を狙うことにしました。この場所はカメラマン人気のスポットで、300mmなら1コーナーの出口からコカ・コーラの侵入まで取ることができます。普段はマニュアル露出で撮影しているのですが、今回はTv(シャッタースピード優先)で撮影しました。そして、ここでお詫びをしなければならない点が一つあります。後で気づいたのですが、普段Tvモードで撮らないため、ほぼすべてのEOS R6で撮影した写真に露出補正が入っていました。ですので写真を見る際、露出はあまり見ないでいただけますと幸いです。
最初に驚いたのは、EVFファインダーの追いやすさ。解像度はEOS Rと同等なのですが、最高リフレッシュレートが120fpsへと上がったため、クルマを追いやすくなりました。EOS Rで追えないわけではないのですが、一度EOS R6のファインダーを見ると、もう元には戻れないというのが正直な印象です。そのままテレコンバーターを入れて、コカ・コーラコーナー出口からトヨペット100Rコーナーへ向かうクルマのバックショットを狙ってみました。TOYOPETの看板が映るので、トヨタ車のみシャッターを切ってみました
300mmしかないため、クルマが小さく映ってしまうのは仕方ないのですが、それでもクルマが急に現れてAFを合わせなければならないという難しい状況でもEOS R6は反応してくれます。今回はAF3設定画面のCase4で撮影していましたが、Case3に変更すれば、さらに歩留まりはよくなると思われます。
これをEOS Rで撮ろうとすると、EVFファインダーのリフレッシュレートが遅い上に秒間5コマという制約があり、意外と大変です。
広い富士スピードウェイでは、巡回バスが走っています。コカ・コーラコーナーを後にして、そのままダンロップコーナー付近までバスに乗って移動、S字でコーナーで連射速度とAF追従性を試すことにしました。ここも人気のポイントです。
ほとんど無音でこれだけの枚数が撮れ、かつEVFファインダーで追えるところに驚き! さらに連射途中で書き込みによる途切れがないではありませんか! これをEOS Rで撮ろうとすると、連射中コマ送りのようにファインダー内の像が一瞬止まるため、追うのが大変になります。つまり歩留まりが悪く、ピンボケ写真を量産することに……。
ちなみに富士スピードウェイは、安全対策のため2枚のフェンスが設けられているのですが、そのうちコース側のいくつかにはプロカメラマン用のカメラホールが設けられています。そしてその穴が開いている時は、外側のフェンスにレンズを接眼させ、穴の間からクルマを撮れば、ローアングルで撮影することができます。
高ノイズ耐性と暗所AF性能の高さは凄いの一言!
次の撮影スポットとしてGRスープラコーナーへと移動。すると次第に暗くなり、かつ雨がポツポツと。カメラやレンズが濡れるといけないので雨具を取り付けることにしたのですが……。
ですがEOS R同様、EOS R6もアイピースの脱着ができないため、純正レインカバーを綺麗に取り付けることができません。結局頭から被って撮影することになるのですが、するとファインダーが曇ってしまい、まるで見えない状態に。さらに暗くなってきましたから、より何も見えない状況に陥ります。
そしてEOS Rに変えようとしたところで、さらに雨は強くなりセーフティーカーが入ってしまいました。
そしてゲリラ豪雨のような雨により、レースは中断。マシンはメインストレートに停車し、雨が止むのを待つことに。外は寒く、メインスタンドで缶コーヒーを飲みながらひたすら待ちます
20時頃に花火が打ち上ったりしたのですが、雨は断続的に降ったりやんだりの状態。