ASCII Power Review ― 第102回
α7C 実機レビュー = 世界最小・最軽量フルサイズカメラの写りを試してみた!!-倶楽部情報局
2020年10月26日 18時00分更新
アスキーの会員サービスASCII倶楽部では、会員の方だけが読めるさまざまな連載や特集が毎日更新中。
本日は、ASCII倶楽部の人気記事「α7C 実機レビュー = 世界最小・最軽量フルサイズカメラの写りを試してみた!!」を紹介します。
ソニーからコンパクトなフルサイズミラーレスカメラ「α7C」(もちろんCは"Compact"という意味)が登場した。
フルサイズミラーレスの元祖α7シリーズのなかでも、ベストセラーと言えるスタンダードモデル「α7Ⅲ」と同等のスペックを備え、それでいてボディーの大幅なサイズダウンを実現。小型軽量化を追求するソニーの姿勢が感じられる。
EVFと手振れ補正を内蔵した世界最小・最軽量フルサイズカメラ
ボディーはAPS-C機「α6xxx」シリーズに近いデザインである。「α7Ⅲ」とサイズを比べると、全高は24.5ミリ低く、奥行きも14ミリ薄くなり、かなり小型化されている。
重量も141グラムほど軽量化され、メディアとバッテリー込みで509グラムしかない。フルサイズ機最小最軽量の座こそシグマの「fp」に譲るが、EVFや手ブレ補正を内蔵して、このサイズに収めた技術力には感服する。
背面や上面の操作ボタン類も「α7Ⅲ」というよりは「α6xxx」シリーズに似ている。そのため「α7Ⅲ」で背面に装備されたAF測距点移動をおこなうマルチセレクターが省かれてしまった。
背面液晶をなぞって操作する「タッチパットAF」や、フォーカスエリアをフレキシブルスポットに選択して十字キーでの移動という方法になるが、マルチセレクターに慣れてしまった身としては少々戸惑ってしまう。
上面のシャッターボタン後方には大きめ動画ボタンが設置された。動画メインに撮影する人には使いやすい改良だろう。動画ボタンはカスタマイズ可能なので、静止画モード中に誤操作しないようオフにしたり、ISO感度など撮影時によく使う機能を割り当てることもできる。
背面の液晶ディスプレーは先日発売された「α9SⅢ」に続きバリアングル式を採用。チルト式のファンには淋しく感じるが、可動域の広さなど実用性を考えると、今後のαシリーズはバリアングル式が主流になることが予想される。「α7SⅢ」で採用したタッチ操作にも対応した新メニュー画面は見送られ、従来と同じメニュー画面になっている。
フルサイズセンサーで小型ボディの使い勝手は?
キットレンズも魅力的な新製品
少し気になったのがグリップの形状だ。握ってみると少し幅広で、それでいて奥行が浅いので手に馴染みにくい。グリップが大きめの「α7Ⅲ」はもちろん、「α6xxx」シリーズと比べてもホールド感はワンランク劣るというのが正直なところである。
また「MENU」ボタンが背面上部中央に配置されている。おそらくバリアングル式の液晶ディスプレーを引き出す窪みが必要なため、この位置になったのだろう。しかしカメラを構えたときに右手親指からも左手親指からも微妙に遠くて押しにくい。
特にメニュー操作の際は、前画面に戻るのに「MENU」ボタンを押す必要があるので、その都度ストレスを感じる(こんな時タッチで操作できればいいのだが)。本機の購入を検討しているなら、「MENU」ボタンの操作に忍耐がいることを覚えておこう。
EVFの解像度は235万ドットと「α7Ⅲ」と同じだが、倍率は0.59倍と低く像は小さめ。とはいえ表示の滑らかさは遜色なく、ボディーのサイズダウンを考えれば十分満足できる視認性だ。
バッテリーも「α7Ⅲ」と同じ大容量の「NP-FZ100」を採用している。公称撮影可能枚数はファインダー撮影時で約680枚と「α7Ⅲ」より向上している。実際に撮影してみてもRAW+JPEGで550カット撮影した時点で40%も残っていた。小型化してもスタミナは譲らない点は有難い。
メディアはSDのシングルになり、スロットは端子側の側面に移動した。「α6xxx」シリーズのようにバッテリーと同室ではないので、三脚使用時でも交換しやすいというメリットはある。端子類はマイクロUSBが除外され専用リモートケーブルの使用はできなくなったが、側面の狭い範囲に効率よく配置されている。
「α7C」のキットレンズとして新たに登場したのが「FE 28-60mm F4-5.6」だ。従来のキットレンズだった「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」と比べると、望遠側の焦点距離が少し短く手ブレ補正も非搭載だが、沈胴式を採用し収納時は全長45ミリになるのは大きな魅力だ。
画質もズーム全域で絞り開放からシャープで、周辺の像も乱れがない。光量落ちや歪みもレンズ補正をオートに設定しておけば実用上気になることはないだろう。
コンパクトで画質も申し分なく「α7C」に限らず、すべてのフルサイズαユーザーの常用レンズとしてオススメ・・・なのだが、当面はキットレンズとしてのみ販売・・・単体では2021年春に定価6万6000円で発売予定だ。
最小最軽量でもフルサイズの画質はソニー品質
続きは「α7C 実機レビュー = 世界最小・最軽量フルサイズカメラの写りを試してみた!!」でお楽しみください。
なお、こちらの記事の続きを読めるのはASCII倶楽部会員の方限定です。
ASCII倶楽部には、今回紹介した記事だけでなく、PCやスマホ、カメラ、テレビ、オーディオなどの会員だけが読める連載が更新されております! さらに、週刊アスキー 電子版の最新号から過去4年ぶん以上のバックナンバーが読み放題となっております。
会員制読み放題サービス
ASCII倶楽部(アスキークラブ)
■利用料金
月額 税込1080円
※毎月1日~末日までの利用料金として
■支払方法等
●クレジットカード
* VISAカード/MasterCard/アメリカン・エキスプレスカード/JCBカード
●auかんたん決済
●ドコモケータイ払い
●Amazon アカウント
※auかんたん決済、ドコモケータイ払いを選択された方は、3日間無料キャンペーンをご利用いただけません。 ※ご利用になる決済機関によって決済時期及び決済方法が異なります。
それぞれの決済機関が定める利用規約等をご確認ください。
■提供時期
月額利用料金の支払い後、すぐに利用可能。
■推奨環境 <端末・ブラウザ>
【PC】
・OS
Windows 7 以上 , Mac OS X 10.10以上
・ブラウザ
(Windows)Internet Explorer 11※Edgeは除く , Google Chrome最新版 , Firefox最新版
(Mac)Safari最新版
【スマートフォン】
・OS
iOS 8 以上 , Android 4.x以上
・ブラウザ
(iOS)Safari
(Android)Google Chrome
URL ASCII倶楽部