トヨクモは10月15日、先日菅首相に提出された要望書に含まれていた「定額給付金」の追加支給の受付フォーム作成に特化したテンプレートと、そのマニュアルを無償で公開した。
今回無償で提供するテンプレートには、データベースとなる「kintone」アプリのテンプレート、受付フォームとなる「フォームブリッジ」のテンプレートで構成される。これらのテンプレートを活用することで、最短5分程度でウェブに公開できるフォームが作成可能だという。
本テンプレートは、項目ごとにページを区切るステップフォームとなっているため読み飛ばしや入力漏れを防止できるほか、チェックボックスなどの設定も可能。フォーム上の項目は必須/任意を柔軟に設定でき、半角数字のみ入力可とすることや、最小/最大文字数を指定することもできる。
また、フォームブリッジではアクセス元のIPアドレスを検知できるため、不正が疑わしい場合の警察捜査もスムーズに進むとしている。
4月に実施された第一弾の「特別定額給付金」では、初めてオンラインフォームを作成する自治体も多くあり、トラブルが頻発しているとの報道も多数あった。
トヨクモが提供するフォームブリッジも多くの自治体が利用しているが、トラブルの報告はないという。新型コロナウイルス対策の公開事例としては、兵庫県加古川市の給付金の受付フォーム、神奈川県の店舗向けコロナ対策プリント発行システム、大阪府の健康状態の申告フォームなどがある。