マカフィーは10月6日(現地時間)、「2020年の最も危険なセレブ」の調査結果を発表した。名前を検索すると気づかないうちにマルウェアがデバイスにインストールされるなど、ユーザーを危険にさらすリスクが最も高い有名人を調査するもの。本調査は今年で14年目となる。
2020年の第1位には、ミュージカルコメディ「ピッチ・パーフェクト」や、HBO Maxのオリジナルドラマ「LOVE LIFE」などで知られる、女優のアナ・ケンドリック氏がトップに。ケンドリック氏は2019年の調査では第4位だったが、最近公開された映画「TROLLS World Tour」(邦題:トロールズ ミュージック★パワー)のポピーの声で注目を集めたことが、1位になった原因と思われるとのこと。
第2位はP・ディディーの愛称で知られるショーン・コムズ氏、第3位は女優のブレイク・ライブリー氏という結果。第4位にマライア・キャリー氏、第5位にジャスティン・ティンバーレイク氏、第6位にテイラー・スウィフト氏と大物ミュージシャンが続き、第7位はトーク番組司会者のジミー・キンメル氏、第8位は女優のジュリア・ロバーツ氏、第9位は女優兼コメディアンのケイト・マッキノン氏、第10位にはシンガーソングライターのジェイソン・デルーロ氏が続いた。
今年の調査では、幅広い層からの支持を得るミュージシャンが、トップ10のうち半分を占める結果となった。第2位のショーン・コムズ氏は、MTVの「Making the Band(メイキ ング・ザ・バンド)」の復活を発表するとともに、ほかの有名人とともに医療従事者のための募金活動をするダンスマラソンを主催し、ファンの注目を集めた。
外出制限の期間中、マライア・キャリー(第4位)は、新アルバムのリリースとホリデーシーズンに向けた特別番組をApple TV+で配信することを発表。ジャスティン・ティンバーレイク(第5位)は第2子が誕生し、テイラー・スウィフト(第6位)はサプライズで新アルバム「folklore」をリリースした。
米国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による外出制限でオンライン利用が活発になり、消費者は無料で楽しめる映画やテレビ番組、セレブの最新ニュースまで、有名人のデジタルコンテンツを楽しむようになったという。ハッカーはこの流れをとらえ、消費者の行動を分析し、詐欺の手口を巧妙化させたとしている。
マカフィーは、正規のテレビ動画・映画配信サービスや音楽ストリーミングプラットフォームを利用する、McAfee Total Protectionなどの包括的なセキュリティ・ソリューションを使用する、ペアレンタル・コントロール・ソフトウェアを利用するなど、オンラインで安全に過ごすための注意喚起を呼びかけている。