ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。グルメ担当であるため“食べること”が仕事ですが、女子なので(あえて女子と言わせてください)ダイエットを意識しています。ASCII倶楽部で「ナベコの公開処刑ダイエット」という連載を書いていたくらい。なかなか結果は出ないんですけどね、えへへ。
カロリーを気にするようになってからは、おやつをみつ豆にしたり、サラダチキンにしたり、つくねの塩にしたり。ピザはコッテリ味を避けて、生地を薄めでチョイス。ん? もちろん、ピザは食べますよ。お供はコカ・コーラ ゼロ。これで抜かりはありません、たぶん。コカ・コーラ ゼロありがとう!
日本のコカ・コーラ ゼロがリニューアル どうして今?
ダイエットを意識している人の味方にもなってくれるコカ・コーラ ゼロは8月31日にリニューアル。すでに飲んだ方は、今まで以上にスッキリとした爽快感、後味のキレのよさを味わえたのではないかと思います。
なぜ今コカ・コーラ ゼロをリニューアル? 味の開発って大変なの? そんな疑問を、コカ・コーラの中の方に聞いてみました。回答してくださったのは日本コカ・コーラ広報の戸塚令子さんです。
――8月末にコカ・コーラ ゼロをリニューアル。今、どういう目的でゼロを刷新したんですか?
コカ・コーラ 戸塚さん:コカ・コーラゼロが日本で発売開始されたのは2007年。登場した背景には健康志向の高まりがありました。当時はゼロシュガー、ゼロカロリーの“ゼロ系”飲料の先駆けで、大人でも飲める炭酸飲料をコカ・コーラ ゼロが牽引しました。2015年には後味を改良するかたちでフルリニューアルをしています。
今回のリニューアルの直接の流れとしては、昨年2019年4月に、およそ3年ぶりとなるコカ・コーラ ゼロのTVCMを放送して、キャンペーンを実施したことからでした。そこで大きな反響をいただいて、あらためてコカ・コーラ ゼロの可能性を感じました。味を改良して製品訴求することによって、コカ・コーラ ゼロをもっと多くの方に知ってもらいたいですし、併せて、以前は飲んでいたけど最近は飲まなくなったお客さんにも再び手に取ってもらいたい、そんな狙いです。
――コカ・コーラ ゼロをあらためて売り出していきたいと。
戸塚さん:そうです。コカ・コーラ ゼロは日本で販売されてからすでに13年経つので、もちろん多くの方が知ってくださっているし、飲んでくださっています。そのうえで、今回のリニューアルを機に、もっと好きになっていただければと思っています。
――おなじみの味になると、どうしても新鮮さは落ち着いていきますものね。私の場合、コカ・コーラ ゼロが出始めた時は、ノーマルのコカ・コーラが好きだったので複雑な気持ちも含めて驚きでした!
戸塚さん:そう言った声はありましたね。定番の“赤い”コカ・コーラを熱烈にお好きな方ほど、ゼロの存在に戸惑ったり。ですが、最近は以前よりコカ・コーラとゼロとで比較してなにか、という声が少なくなりました。実は、世界の中でもコカ・コーラ ゼロは日本でよく売れているんですよ。
――へえ、日本がコカ・コーラ ゼロ人気国とは。どうしてでしょうかね。
戸塚さん:健康志向の高まりは世界的なトレンドでもありますが、超高齢化社会の日本は特に顕著です。そういった下地があるので、トクホのコカ・コーラ プラスは一番最初に日本で販売されました。
――そっか、トクホのコカ・コーラは日本が最初でしたね。
戸塚さん:ちなみに、健康系の製品に限らずとも米国本社としては日本のマーケットに注目していて、すべてではないですが、コカ・コーラ ピーチといったシーズンもののフレーバーで世界に先駆けて日本で初めて発売されるものは多いです。新機軸のフローズンタイプのコカ・コーラも日本で初めて発売されました。背景には、日本の飲料市場は世界で類を見ないくらい競争が激しい上、消費者のおいしいものへの追及が高いため、「新しさ」と「おいしい」飲料が求められることにあります。
コカ・コーラブランド製品の開発はすべてアトランタで
――新しくなったコカ・コーラ ゼロ、私も飲みましたが、これまで以上に飲みやすくなりましたね!
戸塚さん:よかったです! 私も新しくなったコカ・コーラ ゼロ、とても好きです。
――ところで、コカ・コーラの開発ってどう行なうのですか? 今回でいうと日本の製品のリニューアルなので、日本で開発しているのでしょうか?
戸塚さん:コカ・コーラブランドの製品の開発はすべて、リニューアル含めて米国本社があるアトランタ市で行ないます。今回のコカ・コーラ ゼロでいうと、製品のリニューアルを日本から提案して、味の方向性を本社の開発チームと相談して詰めていき、アトランタで作られた試作品から複数の処方候補に絞り、日本で消費者調査にかけ最終決定……というやり取りを何度も繰り返して進めてきました。
――アトランタの開発チームが! なんだかかっこいい!今回、開発スケジュールなどで新型コロナウイルスの影響はありましたか?
戸塚さん:味の開発に関しては新型コロナの影響が出る前から進めていたので、特に大きな影響はありませんでした。どちらかというと、リニューアルした製品をどのタイミングで市場に出すか、というのは、マーケットが変動したので考慮した点です。
――なるほど。他に、リニューアルにあたって苦労したことはありますか?
戸塚さん:コカ・コーラブランドに共通するのですが、コカ・コーラらしさを損ねないこと。単純に、味をよくしていこうとか、改良していこうというだけではなくて、軸にあるコカ・コーラらしさがなくなってしまったらいけないので、そこは大事にしています。
――他社もコーラ製品がある中、飲み比べてみるとコカ・コーラらしさってありますもんね。うまく表現できませんが。
戸塚さん:個人的には、コカ・コーラの特徴って飲むと元気が出るところだと思っています。炭酸飲料ってリフレッシュしたい時に飲む方が多いと思いますが、気分転換に飲む飲料といってもコーヒーとはまた違う。コカ・コーラを飲むと、よしがんばろうという気持ちになれませんか?
――コカ・コーラ、気分があがりますね! あと、映画観る時とか、特別な時に飲みたいです。ハッピーな気分になります!
戸塚さん:映画のお供にコカ・コーラという方は多いです! コカ・コーラはありがたいことに多くの方に愛されているブランドなので、製品開発の時にも、当然、もともとのコカ・コーラらしさを大切にするのですが、だからこその繊細さや難しさもありますね。
コカ・コーラ ゼロがあるからコカ・コーラ欲が満たされる
――ところで、コカ・コーラ ゼロが売れることによって、ノーマルのコカ・コーラの売り上げが落ちることはないんですか?
戸塚さん:市場のカニバリという意味では最小限だと考えています。コカ・コーラは、年齢や好み、ライフスタイルに応じて選んでいただけるよう選択肢をご提供しています。例えば、午前中の始業前には定番の赤いコカ・コーラを。ランチと一緒にトクホのコカ・コーラ プラスを。寝る前などちょっとカロリーを気にしているタイミングではコカ・コーラ ゼロをと。製品ごとにまったく別のファンがいらっしゃるイメージではなく、コカ・コーラを飲まれる方がシーンごとに飲み分けしてくださるイメージです。
――確かに、コカ・コーラとコカ・コーラ ゼロはケンカしない。両方あることで、コカ・コーラを飲みたいけどカロリーが気になる時にも応えてくれますもんね。ゼロがコカ・コーラを飲みたい欲を満たしてくれます。
戸塚さん:私自身、コカ・コーラが好きで好きで、1日の中のいろいろなタイミングでコカ・コーラを飲んでいます。ぜひ、みなさんの生活にも、定番のコカ・コーラや、ゼロ、プラス、期間限定もののコカ・コーラが寄り添ってくれるといいなと思っています。
――最後に、新しくなったコカ・コーラ ゼロならではのポイントを教えてください。
戸塚さん:今回のリニューアルで、今まで以上に新しくなった後味で飲みやすくなりましたので、ぜひ試していただきたいです。また、新しい点としては350ml、700mlのPETボトルが出ました。持ち帰って、一人で飲み切れる350mlPETボトル。それと、700mlPETボトルは、もっともおいしい状態で2-3人で持って帰って飲むのにぴったりです。
――700mlPETボトル、買いやすいですね! 1.5LPETボトルだと容量が多いので、飲みきれないかな、と思う層もありそうですし。
戸塚さん:そうですね、以前と比べて家庭が多様化して少人数世帯が増えたのでそこに向けました。もちろん、これまでの500ml、1.5LのPETボトルや、以前から定番の容量の缶製品も販売しています。今年は、新型コロナの影響でいろいろなことがありましたが、そんな中でもみなさんに、コカ・コーラ ゼロで気持ちをリフレッシュしてもらって楽しんでいただきたいです!
以上です。ありがとうございました!
コカ・コーラを飲みながら気持ちよくインタビューに答えてくださった戸塚さん。ちなみに、個人的にコカ・コーラを最もおいしいと感じる瞬間についてお聞きしたら「友人や仲間と集まって他愛ない話をしながら飲むコカ・コーラが一番」とのことでした。いいですね、いいですね、と共感しまくり。
思い返すと、私ナベコの体験としても、以前はよくあった編集部でのピザタイムで飲むコカ・コーラがたまらなくおいしかったなあ、と。今年は新型コロナの影響でリモートワークが多くなり、編集部でピザをとるタイミングもなくなったけど、コカ・コーラを飲むとあの時の楽しい気持ちが戻ってきます。シュワッと爽快な刺激、あの味は、活力になってくれますね。さあ、新しくなったコカ・コーラ ゼロで喉を潤して、今日もがんばりましょう!
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