さとうなおきの「週刊アジュール」 第147回
コミュニケーション機能をアプリに組み込める「Azure Communication Services」を発表
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》
2020年10月05日 08時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2020年9月20日~26日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
9月22日~25日に、Microsoftの年次カンファレンス「Ignite 2020」がオンラインイベントとして開催されました。このIgnite 2020におけるアップデートを中心に、ハイブリッド/セキュリティ、インフラ、アプリ開発、データ、AI/IoTの5回にわたってお伝えします。今回はアプリ開発編です。
Azure Communication Services:発表、プレビュー
Azure Communication Servicesが発表され、パブリックプレビューになりました。
Azure Communication Servicesは、高度なコミュニケーションAPI(ビデオ、音声、チャット、SMS、電話)をあらゆるアプリケーションで利用できるようにするサービスです。
- 更新情報「Azure Communication Services now available in public preview」
- ブログポスト「Azure Communication Services によって充実したコミュニケーション エクスペリエンスを大規模に構築する」
Azure App Service:Premium v3、開発/テスト、RI、Windowsコンテナー、ASE v3、JBoss、Static Web Apps
Azure App Serviceは、ウェブアプリ、ウェブAPIをホストするためのサービスです。
Azure App Serviceで、新しいPremium v3(Pv3)サービスプランが、10月1日から利用可能になる予定です。Premium v3は、Dv4シリーズのVMを使っており、2 vCore/8 GB、4 vCore/16 GB、8 vCore/32 GBのインスタンスがあります。これによって、これまでよりも巨大でメモリ集中型のアプリケーションをサポートできます。
Azure App Serviceで、11月1日から、新たに従量課金より安価な開発/テスト料金、1年/3年の予約インスタンス(RI)料金が利用可能になる予定です。
Azure App Serviceで、10月1日に、WindowsコンテナーのサポートがGA(一般提供)になる予定です。
Azure App ServiceのApp Service Environment(ASE)は、アプリを大規模かつ安全に実行するための、完全に分離された専用環境です。
Azure App Serviceで、11月1日に、新しいIsolated v2サービスプランがパブリックプレビューになる予定です。このプランは、新しいApp Service Environment v3(パブリックプレビュー)向けのものです。App Service Environment v3では、デプロイが簡素化され、より安価になります。
- 更新情報「App Service introduces the new Pv3 SKU for Windows and Linux customers」
- 更新情報「App Service announces the general availability of Windows Container support」
- 更新情報「App Service Environment v3 in development--will launch November 1」
- ブログポスト「App Service Environment v3 (ASEv3) public preview pre-announcement」
- ブログポスト「Migrate, modernize .NET applications with Azure」
- ブログポスト「Achieving business resilience with cloud application development」
Azure App Serviceのデプロイセンターで、GitHub Actions for AzureのサポートがGAになりました。
- 更新情報「App Service integration with GitHub Actions now generally available」
- ブログポスト「GitHub Actions integration is now Generally Available」
Azure App Serviceのデプロイセンターで、新バージョンがパブリックプレビューになりました。
Azure App Serviceで、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform(EAP)7.2のサポートが、パブリックプレビューになりました。
- ブログポスト「Public Preview of JBoss EAP on App Service」
- ブログポスト「Public Preview: A managed JBoss EAP experience on Azure」
Azure App Service Migration Assistantで、Javaのサポートがパブリックプレビューになりました。Windows/Linux上のTomcatで動作するJavaアプリを検出し、Azure App Serviceに移行できます。
Azure App ServiceのStatic Web Apps(プレビュー)は、Hugo、Jekyll、Hexoといった静的サイトジェネレーターや、Angular、Vue、Reactなどのフレームワークを使うSPA(シングルページアプリケーション)向けのサービスです。
Static Web Appsで、フロントエンドとしてJavaScriptに加えてBlazor WebAssemblyが、Azure Functions上のサーバーレスAPI(バックエンド)としてNode.jsに加えてC#、Pythonがサポートされました。これによって、Static Web Appsのフロントエンド、バックエンドの両方で、.NETを使うことができるようになります。
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