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さとうなおきの「週刊アジュール」 第146回

衛星通信の地上局サービス「Azure Orbital」がプレビューに

「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》

2020年10月02日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2020年9月20日~26日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

 9月22日~25日に、Microsoftの年次カンファレンス「Ignite 2020」がオンラインイベントとして開催されました。このIgnite 2020におけるアップデートを中心に、ハイブリッド/セキュリティ、インフラ、アプリ開発、データ、AI/IoTの5回にわたってお伝えします。今回はインフラ編です。

米国西部3リージョン

 Azure Availability Zonesは、Azureリージョン内で複数の可用性ゾーン(アベイラビリティゾーン、AZ)を提供します。

 2021年に、米国アリゾナ州で、持続可能なデータセンターとして米国西部3リージョンを提供する予定です。このリージョンは、可用性ゾーンをサポートし、Azure、Microsoft 365、Dynamics 365、Power Platformサービスを提供します。

Azureリージョン

Azure Virtual Machines/Azure Virtual Machine Scale Sets:メンテナンスウィンドウ、Azure Dedicated Hostなど

 IaaSの仮想マシン(VM)機能を提供するAzure Virtual Machines「Azure Dedicated Host」は、1つ以上のVMをホストする、ホストレベルで分離されたシングルテナントの物理サーバーを提供します。

 Azure Virtual Machine Scale Sets(VMSS)は、多数の同じ構成のVMをデプロイ、管理するためのサービスです。

 Azure Dedicated Host、分離されたVMサイズでは、メンテナンスコントロールを利用できます。メンテナンスコントロールでは、プラットフォーム更新を待機させ、35日間のローリング期間内にそれらの更新を適用できます。

 これまでは、手動でプラットフォーム更新を適用する必要がありました。今回、メンテナンスウィンドウの指定がプレビューになりました。指定されたメンテナンスウィンドウ内で、自動的にプラットフォーム更新が適用されます。

 メンテナンスコントロールに、Azure Virtual Machine Scale SetsのOSイメージの自動更新のためにメンテナンスウィンドウを指定する機能が、プレビューとして追加されました。

 Azure Dedicated Hostで、プラットフォームがVMのデプロイ先となるホストグループを自動選択する機能が、プレビューになりました。

 Azure Dedicated Hostで、Azure Virtual Machine Scale Setsのサポートがプレビューになりました。

 Linux向けのAzureハイブリット特典が、プレビューになりました。既存のRed Hat Enterprise Linux(RHEL)、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)サブスクリプションを、AzureにBYOS(サブスクリプション持ち込み)できるようになります。

 Azure Image Builderは、Azure Virtual Machines向けのVMイメージの作成を支援するサービスです。

 Azure Image Builderが2020年内にGAになる予定であることが、発表されました。

Azure Image Builder

 Dsv3、Esv3シリーズのVMで、VMレベルでのディスクのバーストがサポートされました。

VMレベルでのディスクのバースト

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 Azure Monitor for VMsは、VMを監視する機能です。

 Azure Monitor for VMsで、アプリケーション変更分析との統合がプレビューになりました。

Azure Monitor for VMsのアプリケーション変更分析との統合

 2019年9月のOracle OpenWorld 2019でリリースされていたOracle WebLogic Server on Azure Virtual Machinesソリューションが、アップデートされました。

 このソリューションを使うと、Linux VM上で動作するOracle WebLogic Serverを、様々な構成でプロビジョニングできます。

Oracle WebLogic Server on Azure Virtual Machinesソリューション

 (EoLになったCoreOSと互換性のある)Flatcar Container Linuxのサポートが、GAになりました。

 Azure Spot Virtual MachinesのAzure Spot Virtual Machines(スポットVM)は、中断されても問題ないワークロード向けの低コストのVMです。

 Azure PortalでのAzure Spot Virtual Machinesの価格履歴と削除率の表示が、プレビューになりました。

 Windows Admin Centerは、Windows Serverを管理するブラウザーベースのインターフェイスを提供します。

 Azure PortalのWindows Admin Center統合が、プレビューになりました。Azure Portalで、Windows Admin Centerを使って、Azure上のWindows Server VMの管理を行えます。

Azure PortalのWindows Admin Center統合

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