ミキラボ　子どもと一緒に楽しむ3分科学 第44回

熱さまシートでスライムを作る 試したくなる「高分子吸収体」の科学

■実験③：携帯用トイレの吸水ポリマーに塩をかけると…？

　最後に携帯用トイレから実際に高分子吸収体を取り出して水を吸い込ませたり、取り出したりする実験してみたいと思います。

【用意するもの】

・携帯用トイレ　※高分子吸収体入りのものを使用してください。
・水

携帯用トイレ

【実験手順】

　携帯用トイレから、高分子吸収体を取り出します。この時、高分子吸収体が目や口、鼻などに入らないように注意しながら作業してください。

携帯用トイレから高分子吸収体を取り出す

　取り出した高分子吸収体に水をかけていきます。すると、高分子吸収体がみるみるうちに水を吸い込みふくらんでいきました。このように高分子吸収体が水分を吸うことで、トイレとして機能するのですね。

取り出した高分子吸収体に水をかけると、水を吸い込み膨らむ

　今度は高分子吸収体から水を取り出してみたいと思います。水を吸い込んだ高分子吸収体に塩を振りかけると、高分子吸収体から水がどんどんしみ出てきました。

※写真１８：塩を振りかけると高分子吸収体から水がしみ出てくる

　高分子吸収体に塩をかけると、高分子吸収体の内側よりも外側の方が塩分が多い状態になります。刻んだ野菜に食塩をかけると水が出てくる時と同じように、水は塩分の濃度差をなくす方向へ移動します。今回の高分子吸収体の場合も、高分子吸収体の内側から塩分の多い外側に水がしみ出てきたのです。

^{※こちらの実験は動画でもご覧いただけます。 ミキラボキッズ：吸水ポリマーのひみつ【科学実験】}