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写真家には最適解!?デスクトップ向けCPU「Ryzen 7 3700X」搭載の15.6インチノートPC「DAIV 5D-R7」をカメラマンが試してみた

2020年10月01日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集● ジサトラハッチ

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画像・映像編集ソフトは
Ryzen 7 3700Xがパワーを発揮

 ベンチマークソフトを使って各種パフォーマンスを計測した後は、各種クリエイティブアプリを実際に使用した際の使い勝手を測ってみよう。まずは写真現像アプリ「Photoshop Lightroom Classic」のテスト時の最新バージョン「9.4」で検証。今回は2400万画素のデジカメで撮影した500枚のRAWデータを、PSD16bit形式・JPEG(最高画質)に書き出す時間を測定した。写真に対しての補正は一切行なわずに、撮影したままのデータを書き出している。

書き出し処理はCPUが行なっているのが確認できる。ベースクロックの3.59GHzは超えて、4.00GHz近くまで上昇しているのが確認できる

シャープネスのかかり具合をチェック、主に利用されているのはCPUで、GPUはプレビューの処理に対応している程度。それでも書き換え速度は早く、パラメーター変更をしても即座に反映されるので待ち時間はない

 500枚のRAWデータからPSD16bit形式の書き出しにかかった時間は約5分13秒、JPEG(最高画質)での書き出しには約4分26秒とかなり高速な処理が行なえた。ストレージへの書き込みに待ち時間は無かったので純粋なCPUの処理能力だが、これはかなり早く、デスクトップPCと同等の処理速度を持っている。

 次は「Photoshop」でテストしてみよう。こちらはテスト時の最新バージョン「21.2.2」で検証。Lightroom ClassicもPhotoshopもGPUへの依存はあまり高くなく、ほとんどの処理をCPUで行なう。そのためRyzen 7 3700Xではかなり快適に作業が可能だ。

新しめのフィルターでは、プレビューの処理にGPUが利用される。プレビューの書き換えは素早く、設定値の変更に対して即座に書き換わるので、確認作業が滞ることなくスムーズに行なえる

拡大して細部のチェックするだけでもGPUへ負荷がかかるが、反応は早い。細部チェックは頻繁に行なうため、ストレスなく作業できることが大事だ

 ゲーム界隈ではミドルクラスのGTX 1660 Tiでも、PhotoshopやLightroom Classicならまったく不満を感じずに作業が行なえるので、この組み合わせは写真を扱う人にはコスト的にもかなり最適解に近い構成と思える。

 フリーで使用可能な動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で、動画編集の快適度も測る。テスト時の最新バージョン「16.2.7」で検証。今回はデジカメで撮影した約30秒の動画を何も補正せずにつなげて約10分の動画を作成し、MP4形式で書き出す時間を測定してみた。

 動画は解像度を変えて2つ作成、4K素材からは4K動画を作成し、FHD素材からFHD動画を作成している。書き出しの設定は、DaVinci ResolveにプリセットされているYouTube用の書き出し設定を使用、ファイル形式だけMP4に変更している。

4Kサイズでの書き出しでは、CPUの使用率はほぼ100%。GPUは30%程度の使用率で余力は感じられる

カットのつなぎ目にエフェクトを挟んだり、色調整を行なった場合、主に動作するのはCPUだが、プレビュー時にGPUの使用率は上がる。プレビューの反映は早く作業は快適

 4K動画の書き出し時間は約7分37秒、FHD動画の書き出しは約3分10秒になった。4K動画の処理でも、再生時間より短く書き出しが行なえているのはかなりの性能と言っていいだろう。またFHDサイズなら再生時間の1/3ととても早く処理できている。FHDサイズでの書き出し時のCPU負荷は100%まであがるが、途中下がることもありかなり余裕を感じられた。GPU負荷はだいたい10%程度で、こちらも余裕といえるだろう。

 DaVinci ResolveはGPUによるハードウェアアクセラレーションにも対応している。動画書き出しのエンコードではGeForce GTX 1660 TiのCUDAコアを使用するが、GeForce GTX 1660 Tiでも余裕が感じられる。最近は動画投稿も手軽に行なわれ、多くの場合がFHDサイズでの編集になると思われるので、実用性は十分といっていいだろう。

 次は「Premiere Pro」でテスト時の最新バージョン「14.4」で検証。Adobe製の動画編集ソフトでDaVinci Resolveよりもハードウェアアクセラレーションの効果が高い。こちらでも約10分の4K動画とFHD動画を作成して書き出し時間を測定してみた。書き出しの設定は形式にH.264を選択しYouTube用のプリセットで行なっている。

4Kでの書き出しではCPUとGPU共に60%くらいの使用率でかなり余裕を感じられる。なおFHD書き出しではCPUが60%程度、GPUは50%弱程度の負荷だった

 Premiere Proの結果は驚きだ。4Kの書き出し時間は約3分11秒、FHDの書き出しは約1分15秒とかなり高速に処理できている。エフェクト等まったく入れずにただつないだだけではあるが、ちょっとよそ見しているうちに終わってしまったほどだ。CPU/GPU共に余力が感じられる結果で、CPU/GPUのパフォーマンスの高さが伺える結果になった。

クリエイティブ用途なら超優秀なコスパ

 デスクトップ用のRyzen 7 3700Xを搭載することで、ノートPCでありながらも処理能力はデスクトップPCと同等のパフォーマンスが得られ、さらに作業環境を移動できるのは魅力だ。家の中での移動も手軽で、いざとなったら外にも持ち出せる。

 利用する前に排熱が気にはなったが、実際にテストを行なっても熱の影響は感じられなかった。負荷がかかるとファンの回転数が上がるが、最大で回っていてもヘッドホンをしてしまえば全く気にならない程度だ。ただ背面と右側は排気孔があり、ファン全開時にはそれなりの熱が吹き出てくるので、周辺に空間的な余裕は作っておきたい。

 持ち運び可能な15.6インチノートPCでありながらも、高色域ディスプレーの採用とRyzen 7 3700XとGeForce GTX 1660 Tiの組み合わせはコストパフォーマンスも高く、静止画や動画書き出し等で高いパフォーマンスを発揮できる。趣味から仕事まで幅広い分野で、クリエイティブ作業に最適な一台と言えるだろう。

(提供:マウスコンピューター)

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