キックスタンドで多彩なスタイルで活用できるAndroidタブレット<Lenovo Yoga Smart Tab>実機レビュー

文●ジャイアン鈴木 編集●ASCII

提供: レノボ・ジャパン

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レノボ<Lenovo Yoga Smart Tab>

 Androidタブレットにはそれぞれさまざまなアクセサリーが発売されている。特に種類が多いのがフリップカバー。タブレットを立てられるので、大画面を活かして動画視聴などの際に重宝するアクセサリーだが、今回レビューするAndroidタブレット<Lenovo Yoga Smart Tab>は、背面にキックスタンドを装備し、フリップカバーなどのアクセサリーを必要とせずに自立させることが可能。単体で多彩なスタイルで利用できることがウリの製品なのだ。

サクサク軽快に動く処理性能は実用性十分

 <Lenovo Yoga Smart Tab>はOSに「Android 9.0」、プロセッサーに「Qualcomm Snapdragon 439」を採用。メモリ(RAM)は3GBまたは4GB、ストレージ(ROM)は32GBまたは64GBを搭載している。microSDメモリカードスロットを装備しており、ストレージを最大256GB増量可能だ。なおバリエーションとして、LTE通信に対応したSIMフリーモデルも用意されている。

 Android向けの定番ベンチマークを実施したところ、総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」のスコアは「102840」という結果になった。記事執筆時点のランキングトップが「615289」なので、その約17%の処理性能ということになる。

 しかし実際に使ってみると、ウェブブラウジングや動画視聴であれば十分快適。もちろん最新3Dゲームを高画質設定でプレイするには力不足だが、一般的な用途ならストレスを感じることはなさそうだ。

総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」のスコアは「102840」、CPUベンチマーク「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは「713」、3Dベンチマーク「3DMark」のSling Shot Extreme - OpenGL ES 3.1は「438」。ぜひご自身のスマホやタブレットで各ベンチマークを実行して、スコアを比べてほしい

キックスタンドを装備、メモリカードは背面に装着

 本体サイズはおよそ242×166×5.5~24mm、重量は約580g。ボディーは防塵(IP5X)、防滴対応(IPX2)。7000mAhの大容量バッテリーが内蔵されており、バッテリー駆動時間は公称値で最大約12時間と謳われている。

 インターフェースはUSB Type-C(USB 2.0)、microSDメモリカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックを装備。通信機能は、Wi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 4.2、そしてSIMフリーモデルはLTE対応となる。

 キックスタンドは背面下部に装備されており、中央から引き下げて利用する。ちなみにカードスロットはそのなかに用意されている。本製品を側面から見ると、くさび形となっており、ヒンジ部にステレオスピーカーが左右に1基ずつ搭載されている。タブレット端末としては異色のデザインだ。

ディスプレイは10.1型のIPS液晶(1920×1200ドット)。ディスプレイ上部には500万画素のインカメラが内蔵されている

本体背面には鏡面仕上げの「YOGA」のロゴが光っている。下部中央にあるのがキックスタンド。キックスタンド内側の上にあるのが800万画素のアウトカメラ、下にあるのがキックスタンドを開くためのボタンだ

上面(上)と下面(下)。上面と左右側面にはあわせて3つのデジタルマイクが内蔵されており、360度遠距離音声認識に対応している

右側面(上)にはボリュームボタン、電源ボタン、マイク、イヤフォン端子、スピーカー、左側面にはスピーカー、USB Type-C端子、マイクが配置されている

キックスタンドは180度まで展開可能だ

キックスタンド内のカバーを開くと、カードスロットが現われる

パッケージには本体以外に、ACアダプター、USB Type-C(USB 2.0)ケーブル、マニュアル類が同梱されている

Lenovo Yoga Smart Tab の800万画素アウトカメラで撮影。画素数は決して高くはないが、自然な発色で撮影可能だ

高画質なIPS液晶を搭載、音もJBL Hi-Fiスピーカーで◎

 10.1型のIPS液晶(1920×1200ドット)ディスプレイの詳細スペックは公表されていないが、輝度、発色、視野角はタブレット端末として平均以上。HDRコンテンツの再生には対応していないが、ミュージックビデオや映画鑑賞にも耐えるクオリティだ。

 いい意味で驚かされたのがサウンド品質。ボリューム自体は飛び抜けて大きいわけではないが、JBL Hi-Fiスピーカーが搭載されており、全域でバランスよく音が出て、伸びやかでボリュームのあるサウンドを楽しめる。特に重低音の迫力はタブレットと思えないほどだ。ちょっとしたオーディオコンポ代わりに利用できるだけのサウンド品質を備えていると言える。

ディスプレイの表面処理は光沢(グレア)仕様。画像、映像を鮮やかに表示してくれる。照明などの映り込みが気になる方は、非光沢(ノングレア)の保護フィルムなどを貼り付けよう

約50cmの距離でミュージックビデオを再生したときの最大音圧は79.2dBA。8畳ぐらいの部屋であれば十分オーディオコンポ代わりに利用できる

キックスタンドを利用した4スタイルで利用でき、スマートディスプレイとしても活躍してくれる

 <Lenovo Yoga Smart Tab>最大のウリは「4モードスタイル」。浅い傾斜を付ける「チルト」、深い角度で立てかける「スタンド」、手に持って使う「ホールド」、フックなどにぶら下げる「ハング」の4モードに対応しており、用途や状況に応じてスタイルを変更可能だ。

 フリップカバーなどのアクセサリーなしに単独でスタイルを変更できるのはスマートだし、特に「ハング」についてはそもそも対応できるタブレットは少ない。一風変わったデザインだが、一般的なタブレットよりも利用シーンが多いことは間違いない。

 また、Androidタブレットをスマートディスプレイ化する「背景モード(Ambient Mode)」に対応している点もポイント。背景モードを有効にしておけば、どこにでも持ち運べる「Google Nest Hub」的デバイスとして利用できる。さまざまな場所でGoogleアシスタントを使い、動画や音楽の再生、天気やスケジュールの確認、スマート家電をコントロールしたいのならピッタリの端末と言える。

左上から「チルト」、「スタンド」、「ホールド」、「ハング」スタイル。キッチンの上扉などにLenovo Yoga Smart Tabをぶら下げ、レシピ動画などを流しておけば、料理作りも捗りそうだ

スタンドモードでこれ以上ディスプレイを倒すと、キックスタンドが収納されてしまう。浅い角度で使いたいならチルトモードを選択しよう

スタンドモードは「Netflix」などで映像コンテンツを鑑賞するのにもってこい。JBL Hi-Fiスピーカーはセリフ、効果音、BGMを臨場感たっぷりに再生してくれる

これがAndroidデバイスをスリープ時にスマートディスプレイ化する「背景モード(Ambient Mode)」。スマートディスプレイを持ち運べば、複数の部屋に設置する費用を節約できるぞ

日常のなかでの使い勝手を重視する方にオススメ!

 <Lenovo Yoga Smart Tab>は、必要十分なパフォーマンスに、独自のキックスタンドを組み合わせることで、4つの利用スタイルを実現し、スマートディスプレイとしても活用できる。パフォーマンスだけでなく、あくまでも日常のなかでの使い勝手を重視したいというユーザーにピッタリのタブレットだ。

<Lenovo Yoga Smart Tab>の主な仕様
プロセッサ- Qualcomm Snapdragon 439オクタコア プロセッサー
OS Android 9.0
ディスプレイ 10.1型ワイドIPSパネル (1920x1200ドット)
メモリ 3GBメモリ+32GBフラッシュメモリ / 4GBメモリ+64GBフラッシュメモリ
バッテリー容量 7000mAh
連続駆動時間 約11時間
サウンド ドルビーアトモス、JBLスピーカー(2W)×2
マイク 3 digital microphones
スマートホームハブ機能 Google アシスタントの背景モード
カメラ インカメラ:500万画素/アウトカメラ:800万画素
サイズ 約242x166x(5.5-24)mm
質量 約580g
通信機能 802.11a/b/g/n/ac (5GHz/2.4GHz)Bluetooth v4.2
ポート USB 2.0 Type-Cポート(OTG機能付き)、microSDメディアカードリーダー(最大256GBまで対応可能)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

(提供:レノボ・ジャパン)