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味だけでなく見た目にもこだわる、SNSでも話題の人気店 麦×鶏 MUGI TO TORI(大阪府・大阪市中央区)【大阪の麺スタグラマーによる「ラーメンの時間ですよ」】第14回

2020年09月22日 18時00分更新

文● だいち 編集 ●ラーメンWalker

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 はいはーい、ラーメンの時間ですよ♪

 日本全国に2〜3万軒ものお店が存在すると言われているラーメン業界。日々新店がオープンする陰で、同じくらいのお店が閉店されているという事実。そのような中で生き残っていくお店はそれぞれコンセプトが明確で、それがお客さんのニーズに合致するからだと思います。

 それは、「昔ながらの懐かしい味わい」であったり、「感動する美味しさ」などの味もさることながら、「寛ぎの空間」「見た目の美しさ」などであったりと、求める内容は人それぞれ違うもの。

 そんな中で今回ご紹介する『麦×鶏 MUGI TO TORI』さんは、一年前にオープンしてから感度の高い店作りが話題となり、SNSでも人気を博しているお店。

『麦×鶏 MUGI TO TORI』店舗外観。店内入口には壁画が描かれており、上質な空間を演出

 地下鉄御堂筋線『心斎橋』駅から徒歩6分、心斎橋筋商店街を一筋入った通りにあり、アクセスの良い立地。場所柄に加え、お店の感度の高さもあり、お洒落なお客さんが多いように感じます。

 店主の山口将さんは、某有名ラーメン店で3年間修業され店長を任されるまでに成長。その後独立し、2019年6月17日に『麦×鶏 MUGI TO TORI』を開業。

 ラーメン業界に入ったきっかけは「元々ラーメンが好きだったこともあり、日本の食文化でもあるラーメンの美味しさや奥深さをもっと広めていきたい」と考えたからだそう。

店主の山口将さん

 店内はオープンキッチンの対面式カウンターに加え、テーブル席も。お客さんとの目線を合わせながら会話ができるよう、対面式カウンターにこだわったとのこと。

 入口には大きな壁画が描かれていたり、カウンターには季節の花が飾られていたり、間接照明によるライトアップなど、感度の高い空間演出でもお客さんを楽しませてくれます。

カウンターに飾られた向日葵の花

 そういった演出は提供するラーメンの器にも。高槻市にある今城焼の窯元に依頼しているそうで、高級感且つインパクトがある器が高揚感を掻き立てます。

 「料理はまず見た目が大事ですから。出てきた時に『うわっ!』『すごい!』って感動してもらいたいので」

 まさしく食のエンターテインメントですね。

存在感たっぷりの今城焼の器

 提供する基本メニューは、ラーメンは『麦×鶏』『麦×雲丹』、つけ麺は『つけ×鶏』『つけ×雲丹』の計4種類。

 いずれもベースとなるのは、濃厚な鶏白湯スープ。ラーメンはこの濃厚鶏白湯に煮干しのスープを合わせたWスープで、つけ麺は濃厚鶏白湯スープのみ。提供前に撹拌しているので口当たりも良く、麺にもしっかりと絡み付くので、より美味しさを実感できます。

 ちなみに、雲丹はペースト状にしてスープとともに撹拌されているので見た目には同じ。スープを一口飲むと、口いっぱいに広がってくる雲丹の風味。 「雲丹の風味を最後まで感じて欲しくていろいろ試行錯誤した結果、今の形になった」とのこと。

 麺にも拘りを持っているとのことで、名古屋の製麺所から取り寄せているそう。とにかく表面がツルツルとして、啜った時の滑らかな食感が特徴的。

『麦×鶏』

『麦×雲丹』。雲丹はペースト状にしてスープに撹拌されており、口に含むと雲丹の芳醇な風味が広がってくる

『つけ×雲丹』。麺の器は盛り付けが映えるよう、傾斜を付けている

 つけ麺は先ほど述べたように鶏白湯のみのスープですが、麺を食べ終わった後には黄金色に輝くいりこ出汁でのスープ割りが。これがまた美味しいんでついつい完汁しちゃいます(笑)。

 基本メニューは鶏白湯ベースオンリーなので、週に何度もお越し頂くお客さんが飽きないよう『麦×限定』なる限定ラーメンと、日々内容が変わる『炊き込みご飯』で変化を付けているとのこと。

 先日SNSで話題になった限定は、『冷やしコーンスープ麺』。私もタイムラインで見つけて速攻で訪店しましたが、見た目の美しさとともにコーンスープの美味さが引き立っていてとにかく感動の一杯!

『麦×限定』の『冷やしコーンスープ麺』。彩りの美しさも相まってSNSで話題に

 接客にも力を入れており、挨拶はもちろんのこと、入店すると必ず券売機までスタッフさんが来られてメニューの説明をする徹底ぶり。

「やはり接客は大事ですからね。どれだけ良い料理を作っても接客が悪いと台無しになりますから。来て頂いたお客さんを満足させることに全力を注ぐことが大事なので常に意識しています」

 この言葉に激しく同意! 接客でお店のイメージはガラリと変わりますからね。

 開業して2年目になる『麦×鶏 MUGI TO TORI』さん。今後の展望は「多店舗化やフランチャイズ契約による出店を進めていき、将来的には海外にも出店し、『麦×鶏』のファンを広めていくことが目標」とのこと。この味や雰囲気がいろいろな地域で味わえる日が来るのも遠くないかもですね。

 お客さんを魅了し続けることに全力投球の『麦×鶏 MUGI TO TORI』さんの活躍に今後も目が離せません。

<店舗データ>
【店名】麦×鶏 MUGI TO TORI
【住所】大阪府大阪市中央区南船場3-1-16 日宝ラッキービル 1F
【営業時間】 11:00〜15:00(LO.1430) 18:00〜22:00(LO.2130)
【定休日】木曜日
【アクセス】 地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅から徒歩6分
地下鉄御堂筋線「本町」駅から徒歩8分
地下鉄中央線「堺筋本町」駅から徒歩10分

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式インスタグラム(https://www.instagram.com/mugi_tori/)をご確認ください。

<ライタープロフィール>

 だいち Daichi

 大阪府在住。年間300食以上を食べ歩くラーメンインスタグラマー。普段はバイク移動をしており、美味しいラーメンを求めて気の向くままにラーメン店巡り。仕事柄出張が多いことから、Instagramには全国のラーメンをポストしている。

 本人Instagram @ramentimes
 Twitter @elground7s

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