Mini-ITXケースにギリギリ収まる
筆者のTwitter用PCは、Mini ITX/DTX向けケースNZXT「H210i」に巨大空冷CPUクーラーZALMAN「CNPS20X」を搭載しており、マザーボードであるROG Crosshair VIII Impactのほとんどが見えない始末だ。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 3950X」 (16コア/32スレッド、3.5~4.7GHz) |
CPUクーラー | ZALMAN「CNPS20X」 (サイドフロー) |
マザーボード | ASUS「ROG CROSSHAIR VIII IMPACT」 (X570、Mini-DTX) |
メモリー | aiuto「AU-2XM378A4G43AB2-CWE」 (DDR4-3200、32GB×2) |
ビデオカード | ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI」 (GeForce RTX 2060 SUPER) |
ストレージ | Seagate「FireCuda 520 SSD ZP500GM3A002」 (M.2 SSD、PCIe 4.0、500GB) KIOXIA「EXCERIA PLUS NVMe SSD-CK1.0N3P/N」 (M.2 SSD、PCIe 3.0、1TB) Western Digital「WD Blue WD40EZRZ-00GXCB0」 (3.5インチHDD、4TB) KIOXIA「EXCERIA SATA SSD-CK480S/N」 (2.5インチSSD、480GB) |
電源ユニット | Seasonic「FOCUS-PX-750」(750W) |
PCケース | NZXT「H210i」 |
OS | Windows 10 Homeパッケージ版(64bit) |
ビデオカードはZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINIで、気持ち隙間がある程度。グッバイクリアランスなノリになっているが、ASUS TUF-RTX3080-O10G-GAMINGを実装すると、さらにフロント側の隙間が減る。
ケースのスペックを確認してみると、対応CPUクーラー高やボード長の記載はあれど、厚さが何mmまでOKというのはあまり見かけない。これはスロット消費数が前提で、それ以外の隙間は吸気目的で存在していることが多いからだ。小型ケースの場合も例外ではない。今回使用するケースNZXT 210iの場合は2スロットとあるだけで、具体的に何mm厚までOKとの記載は発見できていない。
実測しにくいのだが、ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINIの厚み41mmから見て、目視11~12mmほどのスペースがあった。ただし、ケーブル配線を隠すためにケースに付属する縦長の金属プレート(ケーブルバー)を除いた場合だ。また投稿サイトRedditを見ていたらケーブルバー込みで51mm厚のビデオカードの組み込み事例があったため、厚みについては問題ナシと判断した。
ケースのフロントにBe Quiet!の吸気ファン「Silent Wings 3 140mm」(25mm厚)を取り付けた状態で、搭載可能なカード長をレーザー距離計で計測したところ、313mmだった。TUF-RTX3080-O10G-GAMINGは約300mmなので13mmも余裕がある。
空冷CPUクーラーの場合はOKだが、簡易水冷を搭載しようとすると、ラジエーター分の厚みが加わるため、ファンを15mm厚にするなどの対策が必要になってしまう。これはミニタワーでもありがちなので、愛用PCケースの素性をよく調べ直すといいだろう。
取り付け自体は一部問題があったものの、スムーズに終わった。気になる点としては、ボード後部が垂れ下がること。後部にVGAステー用のネジ穴が存在しているが、開封の儀の記事によるとワークステーション方面でおなじみの規格のようだ。店頭で見たことがないので、突っ張り棒やワイヤーを駆使するといいだろう。
マザーボードのリアI/Oカバーなどと
干渉するかもしれない
冒頭でマザーボードとの干渉の可能性について触れた。ASUSのマザーボードでみるとmicroATXやMini-ITX/DTXマザーボードでその可能性が高い。おそらく設計上は問題ないようにTUF-RTX3080/3090シリーズはデザインされているハズだが、あまりに遊びがない。工業製品であるため、多少の誤差は生じるものだ。
そのため、たとえば同じマザーボードであっても問題のあるなしに遭遇する可能性が高い。なぜわざわざこんなことを記するかというと、今回の組み込み環境下で物理干渉と遭遇したからだ。
本件については、検証中に遭遇したため、世界最速でASUSに報告済み。物理干渉の可能性のあるマザーボードのアナウンスがあるかもしれない。
人柱劇場
外すときはPCIeのスロットロックの破損に注意!
空冷CPUクーラー大好き勢ならばよくある所作だと思うが、ビデオカードを変更する際、CPUクーラーを外さないまま、ドライバーや割り箸などでスロットロックを押してビデオカードにアクセスしようとするだろう。
筆者も例に漏れずだが、上記の物理干渉+TUF-RTX3080-O10G-GAMINGの重さで、スロットロックが半壊してしまった。律儀にケースを寝かさず、お行儀悪くケースを立てたまま外せばよかったと思った次第。