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さとうなおきの「週刊アジュール」 第141回

「Azure Migrate」で物理サーバーのAzure移行評価がGAに

「Azure Cognitive Services」のImmersive ReaderがGAに

2020年09月17日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2020年8月23日~29日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Storage:AzCopy v10.6

 ストレージサービス「Azure Storage」は、Azure Storageとの間でデータをコピーするためのCLI「「AzCopy」を提供しています。

 AzCopy v10.6がリリースされました。このリリースでは、最大190.7 TiBのブロックBlobのサポートなどの新機能があります。

Azure Monitor:インジェストデータ量の制限、Log Analytics REST API

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 Azure Monitorの一機能であるAzure Monitor Logs(旧称Azure Log Analytics)は、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。

 Azure Monitor LogsのLog Analyticsワークスペースでは、これまで、診断設定経由で受信するAzureリソースデータに対して、インジェストされるデータ量にレート制限がありました。

 今回、診断設定、エージェント、データコレクターAPIなど、他のLog Analyticsデータ ソースに対しても、6 GB/分のレート制限が追加されました。

 Azure Monitor Logs向けのLog Analytics REST APIのバージョン2020-08-01が、GA(一般提供)になりました。このバージョンでは、カスタマーマネージドキー(CMK)、ストレージ持ち込み(BYOS)などの新機能がサポートされました。

Azure Migrate:物理/AWS/GCPサーバーの評価

 Azure Migrateは、オンプレミス環境のAzureへの移行を支援する無料サービスです。オンプレミス環境の検出、評価、依存関係のマッピング、VMのサイジングなどが可能です。

 Azure Migrateで、物理サーバーの評価がGAになりました。この機能を使って、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)などのクラウド、仮想化されたオンプレミスのマシンを評価することもできます。この評価では、Azureの適合性分析、移行コスト計画、パフォーマンスベースの適切なサイジングを提供します。

Azure Migrateでの物理サーバーの評価

Azure App Service:正常性チェック

 Azure App Serviceは、ウェブアプリ、ウェブAPIをホストするためのサービスです。

 Azure App Serviceで、「正常性チェック」機能がGAになりました。正常性チェックでは、Azure App Serviceの一連のインスタンスにpingし、異常なインスタンスをロードバランサーのルーティング先から外すことで、可用性を改善します。

Azure App Serviceの正常性チェック

Azure DevOps:スプリント174

 Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。

 Azure DevOpsで、スプリント173に続いて、スプリント174のアップデートがリリースされました。スプリント174では、Azure Artifactsでのユニバーサルパッケージの上流ソースの構成などの新機能があります。

Azure Artifactsでのユニバーサルパッケージの上流ソースの構成

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