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「Azure Cosmos DBサーバーレス」がプレビューに

2020年09月16日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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Azure SDK:8月のアップデート

 Azure SDKは、.NET、Java、Node.js、Pythonといったさまざまな言語向けのSDKです。

 Azure SDKの7月のリリースに続いて、8月のリリースが利用可能になりました。このリリースでは、Azure Identity機能がGAになりました。

Azure Cosmos DB:サーバーレス

 Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。

 5月のBuild 2020カンファレンスで発表されていたAzure Cosmos DBの新しい価格モデルである「Azure Cosmos DBサーバーレス」が、プレビューになりました。

 Azure Cosmos DBサーバーレスでは、トラフィックのバーストにオンデマンドで対応するため、スパイクのあるワークロードに対応可能です。プロビジョニングされたスループット価格モデルではリクエストがない時にも料金が発生しますが、サーバーレス価格モデルでは、リクエストがない時には料金は発生せず、実際に消費されたスループットに対して従量課金型で課金されます。

Azure Cosmos DBサーバーレス

Azure Data Share:Azure Data Explorerのインプレース共有

 Azure Data Explorerは、大規模データに対してアドホッククエリを実行できる、データ探索サービスです。

 Azure Data Shareは、サードパーティの組織とデータを安全に共有するためのサービスです。

 Azure Data Shareで、Azure Data Explorerのデータのインプレース共有が、GAになりました。

Azure Data ShareによるAzure Data Explorerのインプレース共有

Azure Cognitive Services:TranslatorのVNet/Private Link、Form Recognizer 2.1

 Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。

 Azure Cognitive Servicesの1サービスであるTranslatorは、テキスト翻訳を行うサービスです。

 Azure Private Linkは、Azure Virtual NetworkからAzureサービスへのプライベート接続を可能にするサービスです。

 Translatorで、Azure Virtual NetworkAzure Virtual Networkの仮想ネットワーク(VNet)、Azure Private Linkのプライベートエンドポイントのサポートが、GAになりました。

 Azure Cognitive Servicesの1サービスであるForm Recognizerは、ドキュメントからキー/値ペアやテーブルデータを識別して抽出するサービスです。

 Form Recognizerの最新バージョンとなるForm Recognizer 2.1が、パブリックプレビューになりました。これまでサポートされていた英語に加えて、中国語など7言語のサポートが追加されました。日本語は、まだサポートされていません。

Form Recognizer

Azure Machine Learning:出力データセット

 Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。

 Azure Machine Learningで、Azure Blob Storage、Azure Data Lake Storage、Azure Filesにデータを書き込み、それをデータセットとして登録できる「出力データセット」機能が、パブリックプレビューになりました。

Azure IoT Central:7月のアップデート、ビデオ分析テンプレート

 Azure IoT Centralは、IoTデバイスを接続、監視、管理するためのフルマネージドのSaaSソリューションです。

 Azure IoT Centralの7月のアップデートが、まとめられています。ジョブのUIの改善などの新機能があります。

 Azure IoT Centralで、新しいビデオ分析テンプレートがリリースされました。これを使うと、カメラとAzureサービス間のゲートウェイとして機能するAzure IoT Edgeデバイスのセットアップが簡素化されます。

Azure IoT Centralのビデオ分析テンプレート

Azure Sphere:20.08

 Azure Sphereは、インターネット接続デバイス向けの組み込みの通信、セキュリティ機能を備えた、セキュアなアプリケーションプラットフォームです。Azure Sphereの認定を受けたパートナー企業のMCU(マイクロコントローラー)、LinuxベースのIoT専用セキュアOS「Azure Sphere OS」、Azureのセキュリティサービス「Azure Sphere Security Service」の3つで構成されています。

 Azure Sphere OSの20.07に続いて、20.08がリリースされました。

 それでは、また来週。

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