このままならファーウェイは2020年をピークに下降
市場トレンドをベンダーはどのように活用するのか
そんななか、リアルの店舗だけでなく、オンラインでの直販体制もしっかりしているアップルは有利に見える。アップルのユーザー層が概してコロナ禍でも消費を控えていない(アップルは第2四半期、前年同期比2%成長している)という点もある。
トップを争うファーウェイとサムスンについては、ファーウェイの逆境はサムスンにとってはプラスに働くだろう。ファーウェイの未来は現時点では米国と中国の両政府次第と言わざるを得ない。撤退という憶測すらも出ている。Strategy Analyticsは2020年に2位、2021年にはアップルとシャオミに抜かれて4位と予測。2019年は2億4050万台だった出荷台数は、2020年は1億9270万台、2021年は5900万台と、急降下するシナリオを描いている。
2021年を前に、今年の年末商戦がどうなるのかも興味深い。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
この連載の記事
-
第342回
スマホ
AR/VRの長すぎる黎明期 「Apple Vision Pro」登場から6ヵ月、2024年Q1は市場はマイナス成長 -
第341回
スマホ
世界で広がる学校でスマホを禁止する動き スマホを使わない時間を子供が持つことに意味がある? -
第340回
スマホ
対米関係悪化後も米国のトップ大学や研究機関に支援を続けるファーウェイの巧みな戦略 -
第339回
スマホ
ビールのハイネケンが“退屈”な折りたたみケータイを提供 Z世代のレトロブームでケータイが人気になる!? -
第338回
スマホ
ファーウェイはクラウドとスマホが好調で大幅利益増と中国国内で復活の状況 -
第337回
スマホ
米司法省、アップルを独禁法違反の疑いで提訴 その中身を整理する -
第336回
スマホ
Nokiaブランドのスマホは今後も出される! バービーとのコラボケータイ、モジュール型などに拡大するHMD -
第335回
スマホ
ファーウェイスマホが中国で好調、次期HarmonyOSではAndroid互換がなくなる!? -
第334回
スマホ
Nokiaのスマホはどうなる!? HMD Globalが自社ブランドのスマホを展開か -
第333回
スマホ
アップルがApp Storeで外部決済サービスを利用可能に ただし手数料は27% -
第332回
スマホ
米国で特許侵害クロ判定で一時は米国で販売停止のApple Watch、修正は認められるか? - この連載の一覧へ