親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第82回
無駄遣いせず、好きなモノ・コトに一直線!
10代女子は「推し活」「推し事」に消費を集中させる倹約家!?
2020年09月15日 09時00分更新
堅実だが一点集中でお金を注ぐ10代女子
皆さんは、生活費以外のお金はどのようなことに使っているだろうか。10代女子のお金の使い方にはどのような特徴があるのだろうか。10代女子を対象にしたバイドゥ株式会社の「もらったお年玉の使い方TOP10」(2020年1月)について見ていこう。
今の若者は堅実なので、1位が「貯金」なのも納得だ。3位「本・マンガ」、4位「洋服」、5位「ゲーム・課金」、6位「友達との遊び」、7位「コスメ・美容」あたり、若者らしいものが並ぶ。
そのなかで目立つのが、2位の「推し事(おしごと)」だ。推し事とは、推し=自分が好きな人(アイドルやキャラクターその他)を応援することと「お仕事」をかけた言葉。ライブ参戦だけでなく、グッズ購入など「推し」を応援すること全般を指すのだ。倹約家である一方で、好きなことにはお金を惜しまない今の子達の価値観がよくわかるだろう。
推し事は、2019年12月の10代女子が「今年中にやっておきたいことTOP10」でも4位にランクインしている。10代女子にとって、自分が好きな人を応援することは大切というわけだ。
「#推し事」が大切な10代女子たち
「#推し事」が大切な10代女子の様子は、Instagramなどで見ることができる。「#推し事」は9.1万件、「#推しのいる生活」は39万件、「#推し」は30.8万件、「推しが尊い」は18.6万件、「#推し事グラム」は5000件以上など、推し関係のハッシュタグはとても人気が高い。
アニメの缶バッヂやキーホルダーなどのグッズ、アイドルのブロマイドやうちわなどのグッズの他、コスメと好きな推しキャラ写真を並べたものなどもある。とにかくすべての写真に「推し」を入れて撮影、投稿している例も少なくない。
「推しがいる写真はそれだけでテンションが上がる」とある女子高生はいう。「私の投稿がきっかけて推しがもっと人気になったらうれしい」。
今の10代女子の関心事を知るには、このようなハッシュタグ投稿を見ると参考になるかもしれない。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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