さとうなおきの「週刊アジュール」 第138回
カスタム翻訳サービスCustom Translator v2がリリース
AzureポータルでAKSのKubernetesリソースが表示可能に
2020年08月21日 08時00分更新
Azure Kubernetes Service (AKS):Kubernetesリソースビューワー
Azure Kubernetes Service (AKS)は、マネージドKubernetesサービスです。
Azure Monitor for containers(コンテナーに対する Azure Monitor)は、Azure Kubernetes Service (AKS)、Azure Container Instances上のコンテナーを監視する機能です。
Azure Portalで、Kubernetesリソースビューワーがパブリックプレビューになりました。
Kubernetesリソースビューワーでは、Azure Kubernetes Service (AKS)クラスター内のデプロイメント、ポッド、レプリカセットなどのリソースにアクセスできます。サービス、デプロイメントのYAMLを更新できるYAMLエディターも提供されています。
Azure Monitor for containersが有効化されている場合、デプロイメント階層、CPU/メモリ使用量の表示などもサポートされます。
- 更新情報「Kubernetes resource view is in public preview」
- 更新情報「Azure Monitor for containers with Azure Portal now supports Kubernetes resource view」
Azure Service Bus:JMS 2.0
Azure Service Busは、メッセージングサービスです。
Azure Service BusのPremiumレベルで、Java Message Service(JMS)2.0 APIのサポートがパブリックプレビューになりました。
これによって、JMSを使って既存のJavaアプリケーションからアクセスされている他のメッセージングサービスを、コードの変更なしに、Azure Service Busに移行できるようになります。
- 更新情報「Simplify and Modernize your Java and Spring workloads with Azure Service Bus」
- ブログポスト「Azure Service Bus での AMQP による Java Message Service 2.0 のプレビューの発表」
Azure Cosmos DB:インデックス変更、PowerShell、Azure CLI
Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。
Azure Cosmos DBで、これまでは、インデックス変更時にクエリのパフォーマンスに影響を与えることがありました。今回、インデックス変更時にパフォーマンスに影響を与えないようになりました。
Azure Cosmos DBを管理するためのPowerShellコマンドレットが、パブリックプレビューになりました。
Azure CLIで、Azure Cosmos DBの自動スケールがサポートされました。
Azure SQL Database:PITRのバックアップ保有期間、バックアップストレージの冗長性、ゲートウェイ
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure SQL Databaseの一機能であるAzure SQL Database Managed Instanceは、オンプレミスのSQL Serverとの100%に近い互換性を持つデータベースサービスです。
Azure SQL Database、Azure SQL Database Managed Instanceで、ポイントインタイムリストア(PITR)のバックアップ保有期間の最小値が、7日から1日に短縮されました。
- 更新情報「Backup storage cost savings for Azure SQL Database and Managed Instance」
- ブログポスト「Fine tuning backup storage costs on SQL Managed Instance」
Azure SQL Database Managed Instanceで、バックアップが格納されるAzure Storageの冗長性オプションの構成が、パブリックプレビューになりました。
既定のRA-GRS(読み取りアクセス地理冗長ストレージ)に加えて、LRS(ローカル冗長ストレージ)、ZRS(ゾーン冗長ストレージ)を構成可能になりました。
- 更新情報「Configurable backup storage redundancy option for Azure SQL Managed Instance」
- ブログポスト「Configuring backup storage redundancy in Azure SQL Managed Instance」
- ブログポスト「Fine tuning backup storage costs on SQL Managed Instance」
東日本リージョンを含む一部のAzureリージョンで、新しいAzure SQL Databaseゲートウェイが提供されつつあります。詳細は、このドキュメントをご確認ください。
- 更新情報「2020 年 9 月に実施される Azure SQL Database ゲートウェイの変更」
- 更新情報「Additional Azure SQL Database gateways changes effective September 10, 2020」
Azure Database for MariaDB:最大ストレージ/IOPS
Azure Database for MariaDBは、MariaDBベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure Database for MariaDBで、6月にプレビューになっていた最大16 TBのストレージ、最大20,000 IOPSのサポートが、GAになりました。
Azure Cognitive Services:Custom Translator v2
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
Azure Cognitive Servicesの1サービスであるTranslatorは、テキスト翻訳を行うサービスです。
Translatorの一機能であるCustom Translatorで、Custom Translator v2がリリースされました。Custom Translator v2では、より高品質な翻訳が提供されます。
- 更新情報「カスタム翻訳ツールのアップグレードとリージョンでのデータ所在地」
- ブログポスト「Custom Translator v2 is now available: Introducing higher quality translations and regional data residency(Custom Translator v2を公開しました。より高品質な翻訳と地域データを導入)」
Azure IoT Hub:Azure IoT Node.js SDK
Azure IoT Hubは、多数のIoTデバイスとの間で、セキュアで信頼性のある双方向通信を実現するサービスです。
Azure IoT Hub向けのAzure IoT Node.js SDKで、新しい長期サポート(LTS)ブランチ「lts_07_2020」がリリースされました。lts_07_2020ブランチは、2021年7月までメンテナンスされ、2022年1月に削除されます。
それでは、また来週。
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