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見てください、Ryzen 9で組んだオレのTwitter用PC【ベンチマーク編】

2020年08月20日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

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実際の動作環境に近づけるべく
常駐アプリケーションをインストール

 48時間負荷をかけ続けた結果、購入したパーツに不都合がないことを確認できたので、いよいよベンチマークに移ろう。

 本来であればベンチマークはまっさらな状態で実行すべきものだが、まっさらな環境でのベンチマークは、主に「最新パーツ性能チェック」のレビュー記事で加藤勝明(KTU)氏が大量生産しているので割愛する。

 よって、本稿では常駐アプリケーションをインストールした状態での傾向を見ていこう。インストールしたアプリケーションは以下の通りだ。

常駐アプリケーション
NZXT CAM
EPIC Games Launcher
Steam
ASUS AI Suite 3
Adobe Creative Cloud Desktop
Mac Tray
Norton Security
Rainmeter
秀丸
Core Temp
Discord
HWiNFO
Logicool Options
など

デスクトップの様子。右下はRainmeterのスキン

 長らくセキュリティソフトのESETを愛用していたが、16コア/32スレッドもあれば重たいNorton Securityでも気にならないだろうと思ったら、いつのまにかノートン先生はスリム化がとても進んでいた。ESETな雰囲気といえば、ESETユーザーには伝わりやすいだろう。またファイヤウォールの警告は、そのアプリのノートンコミュニティー内利用率もわかり、判断しやすくなっている。

ファイアウォールの設定画面。新規通信アプリケーションがあると問い合わせてくる。とくに問い合わせのないアプリケーションもあったが、コミュニティー内での使用率ベースで判断しているのだろうか

PCモニタリングソフトのNZXT「CAM」。PCケース「H210i」に搭載されている多機能コントローラーSmart Devive v2経由でファンやLEDの制御のほか、内蔵騒音計のデータも見える。ゲーム向けのオーバレイ機能もアリ。右上の表示は邪魔になりにくく、時計表示がナイスだ

 ところで、ROG Crosshair VIII Impactは大変気に入っているのだが、ジサトラハッチ御大と被っていると、いまさら知ってしまい軽くショックを受けている。おもしろくない。

ベンチマークで実力チェック

 では、常駐アプリケーションをインストールし、かつChromeを起動した状態でのベンチマークを見ていこう。ある程度、環境を用意してからのスコアとして参考になるだろう。

 加藤勝明(KTU)氏のリファレンス的なスコアと比べるとスコア差はあるのだが、使用している分にはほとんど気になっていない。なお、グラフィックドライバーは451.67を使用した。

 まずはCINEBENCH R20からだ。電源設定を変更しCore Performance Boost、Precision Boost Overdriveの設定を変更した状態で計測した。

CINEBENCH R20のスコア

 CPU(Multi)でのスコア差が目立っている。低負荷作業の場合は、電源設定を省電力にしておく人もいると思うが、メニーコア対応アプリケーションであれば、ほとんど気にならない。

 グラフを見てもわかるように、シングル性能はだいぶ落ち込む。またASUSのユーティリティーソフトAI Suite 3によるオーバークロック設定がもっともスコアが高くなっているほか、後述する温度と消費電力を考えると、高パフォーマンス(Core Performance Boost:Auto、Precision Boost Overdrive:Auto)でよさそうな感じだ。冷え込む冬場になったら、また見直したい。

消費電力(単位:W)

CPU温度(単位:℃)

 次に消費電力と温度を見ていく。消費電力については、一部設定を除いて400W以下に留まっており、別段、細かい設定をしなくても問題ない。もちろん、Core Performance Boost:Enable、Precision Boost Overdrive:Enableにすると、途端にRyzen 9 3950Xがじゃじゃ馬になる。

 フルロード時は90度に張り付いていたため、夏場にやるような設定ではない。なおWindowsインストール直後のアイドルは72Wだった。

Core Performance Boost:Enable、Precision Boost Overdrive:Enable時のOCCT Power。ごりっとCPU温度が上昇する。VRMはファン付きなのもあってか60度前後に留まっていた

 CPUクーラーはZALMAN「CNPS20X」で、通常設定の傾向を見ると何があろうが70度で止めていた。Ryzen側の各種制御もあるのだが十分な冷却効果があるといえるだろう。

 AMD純正のオーバークロックソフトRyzen Masterで設定を詰めていくと、冷却性能を活かしつつスコアアップを狙えるであろうから、飽きてきたら設定するつもりだ。

PCMMark10実行中の動作周波数は、4290MHzであることが多かった。ときおり、4600MHz付近にまで上昇している

 定番ベンチマークは確認程度に見ていく。

3DMark Time Spy。スコアは8746

3DMark Time Spy Extreme。スコアは4294

PCMark10。総合スコアは8513

ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク。最高品質/仮想フルスクリーン/1920×1080ドット

筆者のプレイ頻度の高いPSO2については、フルHD時、フレームレート上限60fpsにした場合、CPU使用率1桁台、GPU使用率20〜30%。144fps動作にしてようやくGPU使用率50%付近になる。PSO2NGSのグラフィック最高設定の要求値は高そうで楽しみだ

Blender Open Date

 写真データの出力にも使用するため、いちおうの参考値としてLightroomでの出力タイムも計測してみた。6100万画素のDNGソースに補正を加え、JPEG/sRGB/画質100/72ppi/シャープニング スクリーン 標準の設定で100枚の出力を終えるまでに4分53秒かかった。

Lightroomで100枚の写真データを出力するのに4分53秒かかった。他のことをしながら出力した場合は、+30~40秒になりがちだったが、ゲームをしているとわからないのでOK

 けっこう重めのデータになるが、パラメータを与える際の挙動にひっかかりはナシ。ただRyzen 9 3950Xを選ぶくらいなら、下のグレードの3900XTか3800XTにして、浮いた金額でメモリーやストレージを強化したほうがいいだろう。

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