マップアプリでバーチャル海外旅行を楽しもう
今年はウィルス感染を防ぐため、遠くへ旅行に出かけることはなるべく控えた方がよさそうだ。特に海外旅行はしばらくの間は難しそうだが、iPadがあればバーチャル・トラベルを通じて新たな発見があるかもしれない。
【大自然や都市の絶景をパノラマ・スカイツアー】AirPano Travel Book
「AirPano Travel Book」はCONCEPT360社が開発した、バーチャル・トラベルが楽しめるアプリだ。360度カメラで空撮した自然の風景を中心に収録する「Travel Book」と、大都市の摩天楼を空から眺められる「City Book」など複数のコンテンツが用意されている。AirPanoはサブスクリプション課金のアプリで、月額の場合450円、年額は4400円。
空撮パノラマ写真のストックは世界200地域の2000を超えるショットに及んでいて、今後作品が随時追加される。イグアスの滝の空撮写真は迫力満点だ。夕暮れ時のアムステルダムの駅前広場の街並みに何故か郷愁を誘われた。
【FlyoverやLook Aroundを楽しみ尽くせ】アップル純正「マップ」
AirPanoに収録されているパノラマ写真はとてもキレイでバーチャル旅行気分を盛り上げてくれるが、視点の切り替えが写真単位でしかできない。
そこでおすすめしたいのがアップル純正の「マップ」アプリによる、世界主要都市の“飛空旅行”だ。
例えば憧れの街・パリに出かけてみよう。マップからパリを検索すると、左側に表示されるメニューに「Flyover」という機能メニューが表示される。こちらをタップすると、パリの上空を自由自在に3Dビューの視点を変えながら、まるでグライダーに乗って飛び回るような感覚で空の旅が楽しめる。
マップの3Dデータは高解像な静止画だが、ピンチインズームで建物の細部にまで寄れる。iPadを手に持ちながら傾けると視線の角度も変えられる。
画面の左下に表示される「都市のツアー」をタップすると、視点をゆっくりと移動しながら街の主要な観光スポットを移動するバーチャル・スカイツアーが楽しめる街もある。旅先を足でまわる感動とはまたひと味違った、マップアプリだからこそ味わえる興奮がここにある。
アップルの公式情報によると、本稿執筆時点で世界約80箇所の街や地域でFlyoverが利用できる。大聖堂建築の愛好家である筆者としては、なるべく早くロマネスク・ゴシック様式の大聖堂が密集するドイツとフランスの全土を隈なくFlyoverできるようにして欲しい。
アップルのマップアプリにはその街の風景に仮想ダイブができる「Look Around」機能もある。ニューヨークやサンフランシスコなど、アメリカの一部大都市にしか対応していないが、日本にいながら海の向こうの街並みをいつでも身近に感じられるLook Aroundはとても夢のある素敵な機能だと思う。
なお、Look Aroundは日本でも東京や京都、大阪をはじめいくつかの都市で利用できるようになった。夏休みの間に街の隅々までLook Aroundを使って歩き回ってみると色んな発見がありそうだ。