盗難対策だけではない!
機能的にバイクと暮らすためのガレージハウス
バイク業界、特にバイクメーカーがバイクユーザーを増やすためにキャンペーンを展開していますが、バイクを取り巻く環境はなかなかに厳しいものがあります。現在のバイクは水冷エンジンが主流で、20世紀に比べればかなり静かになってはいますが、イメージばかりが先行してバイクがあるだけで騒音の元凶だとされたり、巧妙な窃盗団が現れたことで盗難のリスクも大きく、所有するだけでも胃が痛くなるというユーザーが多いのも事実です。
そんなバイクユーザーやライダーに向けたバイク用の賃貸ガレージハウスが川崎市の宿河原にあるということで取材に行ってきました。建物の名称は「GARENT 川崎宿河原ライダース」。バイクと一緒に住んでしまえば、盗難などの心配もありません。クルマ用のガレージハウスが増えてきた最近ですが、バイク用のガレージハウスはどうなっているのでしょう。
※現在は満室になっています。
今回の取材にお付き合いいただいたのは、バイク大好きモデルの山口ミカさん。バイク雑誌などでは実際にオフロードレースなども走りますが、並みのライダーなら逃げ出しそうなほぼ直角に見えるオフロードの坂(もはや道ではない)を泣きながら下るという動画も公開されているという、ガチなライダーでもあります。
山口ミカさんがまず外観で気に入ったポイントは「ここにトランスポーターが置けますよね」というエントランス前の駐車スペース。賃料とは別に駐車場代を支払えばハイエースクラスのトランスポーターを置くことができます。
そのエントランス、ドアノブがバイクのハンドルとなっています。「こういうデザインが雰囲気を盛り上げてくれますね」。
大型バイクも入るうえに
洗面台やお風呂もあるので快適!
「GARENT 川崎宿河原ライダース」は1棟に4戸の居室があり、各居室の1階部分がガレージスペースとなります。ガレージの広さは2種類で、広い方が9.1畳相当、狭い方でも8.7畳相当とかなり有効活用できそうな面積です。
エントランスの間口も広く、リッターバイクでも余裕で出入りできる横幅を持っています。
棚やタイヤなどを置けるホビースペースもあり、ガレージ全体を広く使えます。
床材は滑り止め効果が高く、また水はけのよいスイストラックスの床材を使用。万が一床材が破損しても、破損した床材だけを交換できるので経済的でもあります。
ガレージスペースには、ヘルメットやブーツに最適な収納が備えられています。
ガレージの機能性に感動した山口ミカさんが、もっとも感動したポイントが洗面台と浴室。「ガレージ直結の洗面台と浴室って、ライダーのことをちゃんと考えていますよね」と語る彼女。「バイクに乗って帰ってきたらまずは顔を洗いたいです。そして雨の中をバイクで走って帰ってきたら夏でも震えるくらい身体が冷えますからすぐにお風呂に入りたい。ここはそういうところがわかってる人が設計しているって感じます」
その浴室は追炊き機能の付いた風呂釜と乾燥機能がついているので、機能的に清潔な環境を保つことができます。
収納もあり、清潔感もあって
ライダーの気持ちをわかっている設備
洗面台、浴室、トイレを1階のガレージと直結したことで、居室となる2階は広々とした空間が広がります。
ウェア類などモノが増えがちなライダーの需要に応えて、床面積の割には豊富な収納スペースも用意されています。
寝室としても使えるロフトもあり、見た目以上の使いやすさを持ち合わせているところも魅力的な部分と言えそうです。
夏場は温度が上昇しがちなロフトですが、天井扇風機を装備しているので、エアコンの冷風を拡散してロフトでも涼しく過ごせそうですね。
キッチンも使いやすさを優先したシステムキッチンとなっており、大型冷蔵庫を置くスペースもあります。
「住むこともきちんと考えた上で、バイクとライダーに優しいガレージハウスってなかなかない珍しい存在です」と語る山口ミカさんも語る「GARENT 川崎宿河原ライダース」。バイク乗りなら要チェックのスポットです。