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真面目でしっかりしているけど遊び心も独自性もある1台

話題のRyzenモバイル搭載機も! 15.6型ノートPC<LAVIE N15>はクッキリとした音声のヤマハ製スピーカーでオンライン会議や映画鑑賞が快適

2020年08月05日 16時00分更新

文● 貝塚 編集●市川

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<LAVIE N15>はNECパーソナルコンピュータの2020年夏モデルのスタンダードノートパソコンだ

 NECパーソナルコンピュータが販売する<LAVIE N15>は、2020年夏モデルとしてリリースされた15.6型のノートパソコン。一番売れている「LAVIE Note Standard」を置き換えるかたちでリリースされた新シリーズであり、同社の最新ラインアップの中では、もっともスタンダードなモデルだ。

 今回は、仕様と外観、使用感から<LAVIE N15>の魅力に迫る。なお、今回試用したのは試作機であり、製品版とは外観の細かな部分に微妙な違いが出る可能性があることを記載しておく。

 <LAVIE N15>は、話題のAMDの最新モバイル向けプロセッサーを採用するモデルを複数台用意しているのも大きな特徴だ。<N1585/AAL>はRyzen 7 Extreme Editionを、<N1565/AA>はRyzen 7 4700Uを、<N1535/AA>はRyzen 3 3250Uを、<N1515/AA><N1510/AAW>はAthlon Silver 3050Uを搭載している。

Ryzen 7 Extreme Editionをはじめとしたモバイル向けRyzenプロセッサーを搭載したモデルを複数用意しているのも<LAVIE N15>の特徴

 「AMD」とは、インテルとならぶ老舗のプロセッサー製造メーカーで、CPUとグラフィックス製品の両方を設計している世界で唯一の企業だ。最近では多コアで強力なCPUを次々と発表していることや、最新世代のCPUだとシングルスレッドの性能も向上していることで話題になっており、クリエイティブにも強いCPUとして認知されてきている。加えて、CPU内蔵グラフィックスも強化し、負荷がそこまで高くないゲームタイトルであれば、別途GPUを用意せずに快適に遊べるというのも大きな特徴となっている。

 <N1585/AAL>に搭載している「Ryzen 7 Extreme Editionをはじめとした最新のモバイル向けRyzenは、「Zen 2」マイクロアーキテクチャを採用し、クロック・サイクルあたりの命令数が向上。先述したとおり、GPU「Radeon グラフィックス」を内蔵することでグラフィックスが強化されているのも魅力だ。

 実際の性能などについては、同社の製品ページの「プロセッサーについて詳しくはこちら」で確認できるので、気になる人はチェックするといいだろう。

フルHD解像度のIPSパネルを搭載
イチオシカラー「ネイビーブルー」の美しいボディーに惚れる

ソリッドで美しいデザイン。ほのかに金属的な光沢が感じられる、上品な仕上げだ

 試用機のカラーは、「ネイビーブルー」という名称の落ち着いた青系のカラーだ。発表前の内覧会で、カラーの調整にはかなり気を配ったという話を聞いていたが、実物を見てナットク。青をベースに、ほかの色味が複雑に混ざり合った中間色であり、渋いカラーリングといった印象だ。

 角度を変えると、うっすらとした金属的な光沢も感じられ、高品位感もある。キーボード部分は同系色でトーンを落とし、またプリントをゴールドに仕上げることで、より目を引く、オリジナリティーのある雰囲気に仕上げている。ノートパソコンのカラーとしては個性的で珍しい色だが、けっして奇抜ではなく、むしろ落ち着いていて実にカッコいい。

 なおカラーバリエーションはモデルにより、選べるカラーが異なる。試用している 「ネイビーブルー」以外に、うっすらとパール状の光沢を持った「パールホワイト」、鮮烈な赤が印象的な「カームレッド」をラインアップしている。

試用したネイビーブルー以外に、モデルによってはパールホワイト、カームレッドもラインアップ。「N1585/AAL」はネイビーブルーのみだが、「N1575/AA」「N1565/AA」「N1535/AA」はネイビーブルー/カームレッド/パールホワイト、「N1515/AA」はネイビーブルー/パールホワイトから選択可能。「N1510/AAW」はパールホワイトのみとなっている

写真のパールホワイトは、うっすらとパール状の光沢を持つ上品なカラーだ

カームレッドもラインアップ

 3色とも、中間色をうまく混ぜた絶妙な色合いという点で共通しているが、デザインがシンプルな分、カラーによって、まったく異なるモデルに見えるほど印象が異なる。イチオシはネイビーブルーだが、好みに合わせて選んでほしい。

 ディスプレーには、フルHD(1920×1080ドット)解像度のIPSパネルを採用。画素密度に置き換えると141ppiで、マシンから50cm前後(ノートパソコンを使う際のおおよそのディスプレーと目との距離)離れて見ると、ドットはほとんど感じられず、精細に見える。発色もよく、品質の高いパネルを使っていることがわかる。3辺狭ベゼルのデザインで、見た目もスタイリッシュだ。

がっしりとした造りの頼もしいキーボード

キーボードが頑丈で、たわみ、ブレ、ぐらつきが極めて少ない

 <LAVIE N15>に触っていて、多くの人が感じるであろうメリットが、キーボードの造りの絶妙さだ。バランスよく大きめにフォントを配置し、ボディー同様つや消しに仕上げたシックな外観。配列は標準的な108キー+10キーで、アルファベットキーと10キーとのあいだに隙間がないタイプとなっている。

 このあたりのデザインは15.6型サイズだとモデルによりさまざまだが、LAVIE N15の場合は、キーボードを隙間なくレイアウトすることで、直線を多用したシャープさ、中身が無駄なく詰まったソリッド感を強調するのに一役買っていると思われる。閉じているときのLAVIE N15は「美しい板」といった面持ちだが、開いたときも印象が大きく変わらず、美しい。

 強いていえば、シフトキーと方向キーがアルファベットキーと同等のサイズであり、慣れるのに少し時間がかかるかもしれない。

 キーボードフレーム周りを押し込んでみると、ほとんどたわまず、かなり高い剛性を持っていることがわかる。日々、さまざまなパソコンのキーボードフレームを押し込んで、「どれくらい頑丈か?」と確かめている筆者だが、LAVIE N15の剛性感は今年に入ってから使用したパソコンの中では1位かもしれない。これまでに試した無数のノートパソコンの中でも上位であることは確かだ。

 その恩恵を受け、ブレやぐらつきの少ない、安定感のある文字入力が可能だ。キーボードにこだわりがあるユーザーにこそ、ぜひ触ってほしいキーボードだと感じる。

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